...その時一番に驚いたのは人間の多いことでしたが...
石川三四郎 「浪」
...看守の姿が見えると第一番に腰を浮かして待つてゐた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...では僕が一番に探検してくるぞ」「することを忘れちゃだめだよ...
海野十三 「骸骨館」
...十三客室で手が鳴る時には文太郎が一番に大きな聲で「はい」と答へた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...一番になろうなどと思うな...
太宰治 「新ハムレット」
...ビスカはこの一隊のうちでは一番に年嵩(としかさ)の土人でもあり...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...家のことだけを一番に考えておくれよ...
豊島与志雄 「神棚」
...赤ん坊の顔に私は一番に眼を落した...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...そこで一番に私がそれを写す...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...湯は新参者が一番に入って...
直木三十五 「南国太平記」
...第一番にお礼の家へ行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...イの一番に覚え込んで大雪の晩に七へんしゃべった「波平行安」の小噺だった...
正岡容 「寄席」
...私は一番に降りて...
水野葉舟 「遠野へ」
...扨明朝一番に來合せたはマヌリの妻だつたので之を人柱に立てたと云ふのだ...
南方熊楠 「人柱の話」
...太郎さんは一番に飛び起きて...
夢野久作 「犬と人形」
...そうして私を第一番に片付けてから...
夢野久作 「暗黒公使」
...第一番に浮き上つて来るものであるが...
横光利一 「琵琶湖」
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