...僕は内心僕の作文の一番になることを信じていた...
芥川龍之介 「本所両国」
...私がお八重(やえ)(野上彌生)さんに話をした時に一番に注意された事でもありました...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...十三客室で手が鳴る時には文太郎が一番に大きな聲で「はい」と答へた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...赤ん坊の顔に私は一番に眼を落した...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...そこで私が何よりも一番に驚いたことは...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...まずいの一番に六郷左京のモデルとして...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...第一番に国君を聖明なるものと定め...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...イの一番に覚え込んで大雪の晩に七へんしゃべった「波平行安」の小噺だった...
正岡容 「寄席」
...一朝日出前に人を八方に使して一番に出逢ふ者を捕へると小兒だつた...
南方熊楠 「人柱の話」
...蓋し古代よりの風として初立の家には其家族中の最も老いた者が一番に入るのだ...
南方熊楠 「人柱の話」
...因つて相談して三人の妃の内一番に食事を工人に運び來る者を築き込もうと定めた...
南方熊楠 「人柱の話」
...(自分のをまず一番に出して次々に皆の出す金を集めて...
三好十郎 「斬られの仙太」
...私共が一番に嗜好する所のものは「手おし蕎麦」でありました...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...この新しい容(い)れものにわれこそは一番に納まろうと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったくこの第一番に考察されるべき・(c)ただそれだけで本当にわれわれがどんな人間かわかるところの・そしてわたしがこれ一つをもって他のすべての特質に対決させようとするところの・(a)特質において...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...先ず第一番に自分の今の苦しい環境を脱せねばならぬと結論した...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...第一番に何屋の誰...
夢野久作 「名娼満月」
...これがここでは一番に美しく貴くなるのは尤もである...
横光利一 「欧洲紀行」
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