...これから先は一町でも一里に当る...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...一町が間に一軒か二軒...
石川啄木 「病院の窓」
...一町程先方(むかう)から提燈が一つ來るので...
石川啄木 「病院の窓」
...お定は小路を出て一町程行つた所の八百屋に使ひに遣られた...
石川啄木 「天鵞絨」
...夢中で小一町駆出しましたが...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...田畑の流没二十一町...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一町以上もつゞく...
大町桂月 「妙義山の五日」
...一町内の番地札を一つのこらず塗りかえたということである...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...小一町登ると、左手に蒼空が、果てし無く拡がって、杉の老幹が矗々(すくすく)と聳えていた...
直木三十五 「南国太平記」
...十三一町ほど淋しいはうへゆくと木槿(むくげ)の生垣をめぐらしたあき地に五六羽の鶏を飼つて駄菓子を売つてる爺さん婆さんがあつた...
中勘助 「銀の匙」
...それから一町ほど行って「薬屋」という看板をかけた大きな宿屋の路地口(ろじぐち)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...僅かに一町歩の天地の間から見た森羅万象の記録である...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...僅かに一町歩の植民地問題とは訳が違う...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...山の上から一町も下に見える流れに日が射して...
夏目漱石 「門」
...大(おほ)きなものになると圓(えん)の直徑(ちよつけい)が一町(いつちよう)くらゐもあり...
濱田青陵 「博物館」
...虫(むし)の音(ね)たえ/″\に物(もの)がなしき上野(うへの)へ入(い)りてよりまだ一町(てう)もやう/\と思(おも)ふに...
樋口一葉 「十三夜」
...松原の中に一町四方ばかりの墓原(はかはら)がある...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...太政大臣においては一町すなわち七十五戸である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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