...しかしそこも一町とは無事に歩くことは出来なかった...
芥川竜之介 「歯車」
...線路から一町程離れて...
石川啄木 「鳥影」
...わずかに一町ばかり...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...秒速にすれば一町ぐらいに当るのです...
大庭武年 「旅客機事件」
...表一町の意地敵に楯つき...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...大通りから一町ばかり奥へ引込んだ所にあった...
夏目漱石 「道草」
...矢張(やは)り一窓庵(いつさうあん)から一町(ちやう)も隔(へだゝ)つてゐた...
夏目漱石 「門」
...自分は新龍土町と一町ほどの近所に住む間柄だ...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...一町ほども手前で下りて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...「一町ばかり先の下水に突っ込んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此處一町はやみの夜ならず金屏(きんびやう)の松盛ふる色を示前に支配人の立(たち)つ居つ...
長谷川時雨 「うづみ火」
...大伝馬町四丁目(この一町だけ通(とおり)はたご町)大丸呉服店にては一月一日表戸を半分おろして...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...花売りの床店(とこみせ)が一町もつづいている...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...浜に降りてものゝ一町も駆けぬうちに亢奮の絶項に達した田上が脚の自由を失つて前のめりに倒れたところへ三人の者が追ひついて...
牧野信一 「まぼろし」
...南組が二百六十一町...
森鴎外 「大塩平八郎」
...って一町四方に聞えるような声で喚きたてるじゃないの」客はこわがって出てゆくし人立ちはするしで...
山本周五郎 「季節のない街」
...髑髏洞(どくろどう)の尽きた所にある二つの石門(せきもん)を潜(くゞ)つて更に一町(ちやう)程の闇穴道(あんけつだう)を過ぎ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一町(ひとまち)を縮めたような広さである...
吉川英治 「剣難女難」
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