...一町(いっちょう)を隔てて...
芥川龍之介 「偸盗」
...一町半許りで四角になつて居て...
石川啄木 「病院の窓」
...一町も向うから電車が来ようものなら...
石川啄木 「天鵞絨」
...以前一町二町の田地を持っていた者で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...おくるゝこと一町となり...
大町桂月 「金華山」
...こんなことをしていた日には、一町も歩けば、横に曲ってしまう」草鞋の紐を結ぶということは、あながち、先輩長者に向ってすることだけではないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...十七大垣より垂井へ一里十一町垂井より関ヶ原へ一里半(その間に野上)お角から指定された宿の恵比須屋へ米友が到着しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...見ると二人の姿はまだ一町ほど下にあった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...万一町人共を斬って騒(さわぎ)を大きくすれば...
野村胡堂 「礫心中」
...此處一町はやみの夜ならず金屏(きんびやう)の松盛ふる色を示前に支配人の立(たち)つ居つ...
長谷川時雨 「うづみ火」
...虫の音(ね)たえだえに物がなしき上野へ入りてよりまだ一町もやうやうと思ふに...
樋口一葉 「十三夜」
...いまはもう舵もなく、帆柱もなく、浪風に弄ばれるままに、一町、一町、岸から遠ざかる...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...この反別は一戸当り一町三反三畝(せ)余となし――」「狭い――!」役人は叱咤(しった)するように...
本庄陸男 「石狩川」
...達曾部(たっそべ)の一町十ヶ村に分かつ...
柳田国男 「遠野物語」
...今では五町と畠一町を作るばかりだが...
柳田国男 「雪国の春」
...北枕を喰うた奴も一町内に三人や五人は居るような事でトント自慢になりまっせんケニ...
夢野久作 「近世快人伝」
...肩を横にして一町ばかり進入してみた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...一町につき二十二束の田租を官に輸す」(前引書...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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