...フードセンサーで厚みを測るため、サンドイッチの一片を極薄にスライスする...
...中国の古詩で、唐の詩人白居易によって詠われた「長恨歌」において、「一片花飛渡千山、疑是銀河落九天」という有名な句がありますが、この句中に出てくる「千山」というのは、武帝の陵墓がある武夷山のことを指しています...
...空は雲一片なく穩かに晴れ渡つて...
石川啄木 「鳥影」
...人間の貴い脳漿を迸ばらした十万巻の書冊が一片業火に亡びて焦土となったを知らず顔に...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...水莖の跡うるはしき一片の玉章は...
大町桂月 「牛經」
...一片の衣襞の屈曲の小に至るまで...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...該博(がいはく)な批評家の評註は実際文化史思想史の一片として学問的の価値があるが...
寺田寅彦 「浅草紙」
...われわれがわれわれの現在にこびり付いた過去の一片をからだのどこかにくっつけて歩いているということのいい例証にはなるであろう...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...青空の一片が切り取られて見える...
豊島与志雄 「紫の壜」
...古い一片の絨毯(じゅうたん)のぼろの上に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...下界に降り来る一片の白雲を...
中里介山 「大菩薩峠」
...先端に一片の布が結べつけられていた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...狐(きつね)がはいっとらんと?」「やかましいか! 子供は黙(だま)って食うがまし……」私は一片の油揚を父の丼の中へ投げ入れてニヤッと笑った...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...卷パンの一片をこまかく碎いて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一片(ペニイ)の手傳ひ賃で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...人生の最も温良な一片に対して向けられた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...しかし要するに一片の毒舌に過ぎません...
三好十郎 「恐怖の季節」
...一旦その人と結婚した後は酒道楽や女道楽勝手次第自分の妻や子に対して一片の温情がない人も沢山ある...
村井弦斎 「食道楽」
...一片の書簡に変じて...
吉川英治 「三国志」
...こちらの一片の情に...
吉川英治 「私本太平記」
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