...フードセンサーで厚みを測るため、サンドイッチの一片を極薄にスライスする...
...中国の古詩で、唐の詩人白居易によって詠われた「長恨歌」において、「一片花飛渡千山、疑是銀河落九天」という有名な句がありますが、この句中に出てくる「千山」というのは、武帝の陵墓がある武夷山のことを指しています...
...一片の銅銭を得んが為に我等の十八史略的ロマン主義を利用するところ...
芥川龍之介 「雑信一束」
...黄金の色のいと鮮かな一片(ひら)の小扇さへ載せて居る...
石川啄木 「葬列」
...雲が一片二片高い所に飛んでいた...
梅崎春生 「風宴」
...数(す)十百片(へん)の雪花(ゆき)を併合(よせあはせ)て一片(へん)の鵞毛を為(なす)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一片の肉も口に入れた事がないといったそうである...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...一片の旨い氷を口に入れてもらう...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...その包みの上に鮮肉の一片をのせた...
寺田寅彦 「とんびと油揚」
...おのれの思想の一片を無名で残しておけば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...謂わば一片の報告にすぎません...
豊島与志雄 「絶縁体」
...一片の樅(もみ)の白木質が顕微鏡下に示すあの驚くべき薔薇形(ばらがた)の縞(しま)をながめてみよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...思へば人生の経験のさゝやかな一片でさへ智慧の肥料とならないものはない...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...綾 子「神のいたずら?……自然の皮肉?」つぶやきながら伯爵はまき込められた一片の紙に目を通した...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...はいって来る鎖の一片一片が...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...一片の詩片を結んだ矢は...
牧野信一 「酒盗人」
...いわんや勝手気ままな一片の法令の如き...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...またその一片をも無用に放散せしめず...
柳田國男 「地名の研究」
...一片の白骨となって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...暮れの遲い空には尚ほ一抹の微光が一片二片のありとも見えぬ薄雲のなかに美しう宿つて居る...
若山牧水 「一家」
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