...フードセンサーで厚みを測るため、サンドイッチの一片を極薄にスライスする...
...中国の古詩で、唐の詩人白居易によって詠われた「長恨歌」において、「一片花飛渡千山、疑是銀河落九天」という有名な句がありますが、この句中に出てくる「千山」というのは、武帝の陵墓がある武夷山のことを指しています...
...ユウゴオ全フランスを蔽(おお)う一片のパン...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...――我と共に此一片の石に踞して深く/\思へ...
石川啄木 「葬列」
...その一片々々(ひとつ/\)が光るかと見えるまで...
石川啄木 「鳥影」
...近い社員の解職は一片の葉書の通告で済まし...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...一片の賢さは月にとどく記念碑よりも長く人の心にとどまるであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...『この児(こ)に一片(ペンス)やっとくんなさいな...
谷譲次 「踊る地平線」
...一片の香華(こうげ)を手向(たむ)ける人もなかったであろう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...うさぎの毛皮の一片を食いちぎって見せたりした...
寺田寅彦 「柿の種」
...然し皮の一片でも遠くに飛び散ると...
豊島与志雄 「公孫樹」
...淫事の恐るべきは武骨一片の野暮なるが故にして淫の淫たるが故に非らざる也と...
永井荷風 「猥褻独問答」
...然しながら其一片と雖此を楔子に削る時大厦の柱をも堅固にすることが出來る...
長塚節 「商機」
...ただ珍らしいだけだ」と宗近老人は箸(はし)を上げて皿の中から剥(は)ぎ取った羊羹の一片(ひときれ)を手に受けて...
夏目漱石 「虞美人草」
...名家の筆跡と稱する金屏風も、之を燒て其金箔の地金を利するの時勢なりしものが、今日は全く其反對にして、鎧も刀劍も骨董として之を貴び、書畫の如き、一片紙帛、價幾百圓なるものあり...
福沢諭吉 「帝室論」
...一片は一を上にしている...
穂積陳重 「法窓夜話」
...一片の忠告などによってなおるものではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一片の音信だに交(か)わせず...
吉川英治 「私本太平記」
...一片(ぺん)の白旗(しらはた)を小太郎山(こたろうざん)の孤塁(こるい)にたてます...
吉川英治 「神州天馬侠」
...今夜は肉の一片ずつをお布施(ふせ)してやるから」豹(ひょう)のごとく...
吉川英治 「新・水滸伝」
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