...フードセンサーで厚みを測るため、サンドイッチの一片を極薄にスライスする...
...中国の古詩で、唐の詩人白居易によって詠われた「長恨歌」において、「一片花飛渡千山、疑是銀河落九天」という有名な句がありますが、この句中に出てくる「千山」というのは、武帝の陵墓がある武夷山のことを指しています...
...かっぱらいのように生の一片をひったくって逃げて来なければならないのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...大空をわたる雲の一片となっているか...
有島武郎 「小さき者へ」
...一片一片を捩り合せる方法は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...近い社員の解職は一片の葉書の通告で済まし...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...『日影(ひかげ)にしめらへる『かなしび』の一片(ひとへ)は黄朽葉(きくちば)の色(いろ)に染(し)み...
薄田淳介 「白羊宮」
...その著書「赤心一片」を精読したりしてほぼ見当をつけて作った...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...腐れしまでも昔の膽の一片も殘らぬか...
高山樗牛 「瀧口入道」
...月 日さくら 敬白ちなみに英貨一片は日本の約四銭...
谷譲次 「踊る地平線」
...これも死ねない人生の一片だらう...
種田山頭火 「行乞記」
...杏菓子(あんずぐわし)を一片(ひときれ)だけ取除(とっと)いてくりゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...彼が万里の外土を踏まんとする一片の火鎌(ひうちがま)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その一片の底部は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一片の御回向下の人にされているとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...今一つ投ぐると左手に挟んだのを捨てて新来の一片を執る...
南方熊楠 「十二支考」
...其一片を作つて居る砂嘴が海岸線に沿うて出來て...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...早くも一片の白骨と成り果て候ひぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼等が華やかな爪哇(ジヤワ)更紗の一片(いつぺん)で...
與謝野寛 「南洋館」
...一片の軍令などではしていない...
吉川英治 「私本太平記」
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