...今も宮沢賢治一点ばりである...
伊丹万作 「わが妻の記」
...野呂は自炊の一点ばりです...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...利己主義一点ばりの話に...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...才筆だ」の一点ばりで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...ある質実剛健一点ばりの中学から出現したのだから...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...なんかといへば慾得一点ばりで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...形式一点ばりであった軍事的教育の害悪です...
宮本百合子 「新しい躾」
...作家の人間的・社会的責任をひきぬいた風俗描写一点ばりの中間小説なるものを果して歴史にたえる文学の創作方法として見ることが可能であろうか...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」
...ドイツのナチズムとイタリーのファシズムの真似一点ばりだった当時の日本の政府は...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...自力一点ばりに見る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...欲一点ばりの爺、人のいい発掘家、少年、その土地のいろいろの風景よ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また理屈一点ばりに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...武勇一点ばりで変哲もない男かと多年思っていたが...
吉川英治 「三国志」
...害虫毒蛇に襲われながら身動きもならない忍耐一点ばりである...
吉川英治 「三国志」
...――長年の防禦一点ばりの戦法は二人もじつは内心いさぎよしとはしていなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...余りに逸楽(いつらく)すぎる末期的な生活と制度に狎(な)れていた民衆と――武骨一点ばりで...
吉川英治 「源頼朝」
...の一点ばりだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...カテリーナ・リヴォーヴナはいくら訊問されてもただもう『知らぬ存ぜぬ』の一点ばりだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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