...台所の水道から一滴の滴水が落ち続ける音にイライラする...   
...最後の一滴までグラスにビールを注ぎ、満杯にした...   
...最末の一滴まで飲み干した...   
...彼は負けたくないという気持ちで、最後の一滴までコーヒーを牛飲みした...   
...醍醐の一滴とは、醍醐山のように貴重なものがわずかでもあるという諺です...   
...一滴で可(よ)うございます...   
泉鏡花  「婦系図」 
...「だって海といっても水は一滴もありゃしないじゃありませんか...   
江見水蔭  「月世界跋渉記」 
...彼自身は一滴も口にせず...   
武田麟太郎  「日本三文オペラ」 
...一粒一滴摂取不捨...   
種田山頭火  「行乞記」 
...そのような事でさえ彼の血管へ一滴の毒液を注射するくらいな効果があった...   
寺田寅彦  「球根」 
...一滴の水から大西洋やナイアガラといったものの可能性を...   
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」 
...大洋全部を染め得る一滴であると自信しているのだ...   
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」 
...次に水を一滴入れてまた目方を測って...   
中谷宇吉郎  「硯と墨」 
...そして吐息は彼女の肩から各々が最後の一滴であるように...   
葉山嘉樹  「淫賣婦」 
...落ちる一滴の涙は...   
葉山嘉樹  「海に生くる人々」 
...水は一滴も出ていなかった...   
葉山嘉樹  「山谿に生くる人々」 
...高い建築物の日蔭を泳ぎ廻る群衆の一滴で彼はあった...   
原民喜  「玩具」 
...一滴の血も出ない...   
三島霜川  「解剖室」 
...実は一滴も戴(いただ)けませんから安心しやした...   
南方熊楠  「十二支考」 
...一滴もそとにはこぼさぬしくみです...   
宮本百合子  「獄中への手紙」 
...これに這入っている酒の一滴ずつを丁寧に勘定して見ます程...   
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」 
...何トナレバ、此(かく)ノ如キ手段ヲ用イテ、精神的ニ人ヲ殺傷スル場合ニハ、他ノ犯罪手段ニ於ケルガ如キ物的証拠ヲ厘毫(りんごう)モ留メズ、一滴ノ血、一刹那(せつな)ノ音響、一片ノ煙ダモ認ムル能(あた)ワザルノミナラズ、当該被害者モ亦(また)、直チニ一切ノ証言ヲ為シ得ベキ資格ヲ喪失スルト同時ニ、ソノ精神ノ異状ヲ回復セムガタメニハカナリノ長日月ヲ要シ、又ハ永久ニ回復セズ、万一コレヲ回復スルモ、ソノ被害当時ノ回想、又ハ犯罪手段ニ対スル記憶ノ残留セルモノアリヤ否ヤ、甚(はなは)ダ疑問トスベキモノアリ、調査上甚シキ困難ニ遭遇スベキ事、予想ニ難カラザレバナリ――――思ウニ現代ノ文化ハ所謂(いわゆる)、唯物科学ノ文化ナリ...   
夢野久作  「ドグラ・マグラ」 
...村へ甘さ一滴落ちて来るとこんなものだ...   
横光利一  「夜の靴」 
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