...台所の水道から一滴の滴水が落ち続ける音にイライラする...
...最後の一滴までグラスにビールを注ぎ、満杯にした...
...最末の一滴まで飲み干した...
...彼は負けたくないという気持ちで、最後の一滴までコーヒーを牛飲みした...
...醍醐の一滴とは、醍醐山のように貴重なものがわずかでもあるという諺です...
...熱い涙が一滴自分の頬に傳つたのをおぼえた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...廿年居上海毎日見中華有病不求薬無聊纔読書一滴臉就変所頭漸多怱而下野南無阿弥陀其山仁兄教正辛未初春為請 魯迅と書いてあります...
内山完造 「魯迅さん」
...と一滴の涙もなく憎々しく言い切って...
太宰治 「新釈諸国噺」
...一滴でもお銭(あし)だ...
田中貢太郎 「春心」
...一粒一滴摂取不捨...
種田山頭火 「行乞記」
...いよ/\食べる物は一粒一滴も無くなつた...
種田山頭火 「松山日記」
...彼は牛乳一滴も飲まなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...水を一滴も飲まないということは有り得べきことでない...
中里介山 「大菩薩峠」
...液體(えきたい)の一滴(てき)をも攝取(せつしゆ)することが出來(でき)ないにも拘(かゝは)らず...
長塚節 「土」
...孝次郎は乾いた眼の奧に沁み出るやうな一滴の涙を感じた...
林芙美子 「雨」
...そして吐息は彼女の肩から各々が最後の一滴であるように...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...石垣の方へ廻しているのなら、今日はこちらへ落としてもらいたいですが、半日やそこいらなら、辛抱するけれど、一滴も出ないで、一日中ってことになると、まことに悲しいでのう、お客様商売で、お客様に、風呂にも入ってもらえんことになるで」大山は、緑屋のおかみにとっ捕まると、要求が無理でないだけに、返答にも困るし、対策に到っては、手も足も、どころではなく、水が出ないので、逃げ出そうとしたのだが、間に合わなかった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...私の血管から血一滴とらずとも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...最後の一滴まで処方致しました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...水一滴すら出ない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...しらべると一滴ずつしか出なかった...
室生犀星 「童子」
...おまけに今まで一滴も口にしなかった酒を飲むようになって...
夢野久作 「鉄鎚」
...酒は一滴も飲まないというので...
吉川英治 「随筆 新平家」
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