...カメラで撮る写真は、一糸一毫まで鮮明に映し出される...
...彼女は、自分の外見にも一糸一毫の欠点も見つけ出してしまう...
...このプロジェクトの成功には、一糸一毫のミスも許されない...
...研究では、一糸一毫のデータも見落とすことができない...
...受験勉強では、一糸一毫の情報もため込んでおく必要がある...
...云わば一毫(いちごう)を加えたほどの吊合(つりあ)いの狂いかもわかりませぬ...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...一毫の微と雖ども自分の気に合ふ点がなかつたのである...
石川啄木 「雲は天才である」
...一毫(いちごう)の慰藉(いしゃ)をも我に与えない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...謀此に出でず、之を半屬の國たらしむ、年々兵禍あつて、一毫の租税なく、我に出師の責あるも、統一の權なし、此に於てか遂に彼をして李后に屬せしむ...
竹越三叉 「深憂大患」
...昔と今との間に一毫(がう)も加はつたものはないといふ感想は正宗君らしくつて面白かつた...
田山録弥 「雨の日に」
...従つて、批評されたものゝ当体は、一毫も増しもしなければ、一毫も減じない...
田山録弥 「墓の上に墓」
... 300わが意に背き一毫も汝ら掠め去る勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...豈一毫の怨恨あらむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...豈一毫の怨恨あらむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...わしは、殺を論じたが、一毫も、自他を破らぬが、彼の仁、活を論じて、自らを失っておる...
直木三十五 「南国太平記」
...心思の自由は天地を極め古今を窮(きわ)めて一毫(いちごう)増損なき者なり...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...一毫(いちごう)も男から弄ばるる事を許さぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...人から一毫(いちごう)も犯(おか)されまいと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何も彼も平次の指金だ一つたことを一毫(がう)の隱すところなく言つて了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其施政の際に一毫の私意を交ふ可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...常に汝らの挙動に注目して一毫(いちごう)も仮(か)さず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...何事に限らず科学的に説明の出来ないものは一毫も相容れない性分であったので...
夢野久作 「近世快人伝」
...その間一毫の掩ふ所なく天地の間に聳えて居るのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索