...カメラで撮る写真は、一糸一毫まで鮮明に映し出される...
...彼女は、自分の外見にも一糸一毫の欠点も見つけ出してしまう...
...このプロジェクトの成功には、一糸一毫のミスも許されない...
...研究では、一糸一毫のデータも見落とすことができない...
...受験勉強では、一糸一毫の情報もため込んでおく必要がある...
...涙を分ちながら而も結局は小さい自己の一毫をも磨き落させずには措かない處に凡ての人類に對する哲學的な愛があるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...一毫の微(び)と雖ども自分の氣に合ふ點がなかつたのである...
石川啄木 「雲は天才である」
...一毫たりとも損ぜられたものとは信じなんだのである...
石川啄木 「雲は天才である」
...謀此に出でず、之を半屬の國たらしむ、年々兵禍あつて、一毫の租税なく、我に出師の責あるも、統一の權なし、此に於てか遂に彼をして李后に屬せしむ...
竹越三叉 「深憂大患」
...実に一毫毛にも過ぎざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...一糸一毫(いっしいちごう)決して違わざるに在り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...わしは、殺を論じたが、一毫も、自他を破らぬが、彼の仁、活を論じて、自らを失っておる...
直木三十五 「南国太平記」
...いつか、『中央美術』で紹介されたこともあるが、この一毫さんと、まだ一人、中村秋塘(なかむらしゅうとう)との二人は、この仲間の人でも同じく、滅多に自分の描いた陶器の裏に九谷と銘(めい)を入れることはない...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...一毫の爺さんよりも...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...一毫さんは、私の中学時代に死んだ...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...一毫(いちごう)も男から弄ばるる事を許さぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...何もかも平次の指金だったことを一毫(いちごう)の隠すところなく言ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この点においては一毫(いちごう)の猶予(ゆうよ)を仮(か)さず...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...各藩相互に自家の利害(りがい)栄辱(えいじょく)を重んじ一毫(いちごう)の微(び)も他に譲(ゆず)らずして...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...初めより一毫(いちごう)の愛とてもなきものを...
福田英子 「妾の半生涯」
...もし一毫だもこれに加へなば...
正岡子規 「古池の句の弁」
...一毫の報恩も、善人に大喜をさせて、8130万斛(ばんこく)の不義理を十分填め合せるでしょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何事に限らず科学的に説明の出来ないものは一毫も相容れない性分であったので...
夢野久作 「近世快人伝」
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