...彼女は一毛不抜の嘘をついた...
...この作品は一毛不抜に再現されている...
...彼は一毛不抜の証言をした...
...その実験は一毛不抜に再現できない...
...彼は一毛不抜の模写をした...
...一毛の青いものさえない...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...併も之を研究對象の全體から見る時は所謂九牛の一毛に過ぎず...
橘樸 「支那を識るの途」
...九牛の一毛だ」その時...
中里介山 「大菩薩峠」
...文字どおりに九牛の一毛である...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...即ち二年一毛作しか穫れない...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...一毛が全体に通ずる場合もあるのであろう...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...頭を剃り落して一毛もありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人蟒われいまだ死せざるに、この者われを易(あなど)り、取次もなしに入り来ると瞋(いか)って毒気を吐くを、舎利弗慈恵を以て攘(はら)い、光顔ますます好(よ)く、一毛動かず...
南方熊楠 「十二支考」
...よってその九牛の一毛を例示せんに...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...○蛤は蛋白質壱割三分、脂肪八厘一毛、鉱物質一分八厘八毛あり...
村井弦斎 「食道楽」
...学校の制帽を冠って出るものは殆ど九牛が一毛と云ってもいい位である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...第一毛頭覚えのない事……と云い切って立去りかけたところ...
夢野久作 「斬られたさに」
...然し、一髮一毛と雖も、間違ひなく日本人であるわれ等にとつて、今更、自身の持つ國體が何ういふものであるかなどといふ事は、思索する迄もない氣がするのであるが、魚に河が見えないやうに、口が酸素の味を知らぬ爲に呼吸が生命であることを忘れてゐるやうに、餘りに大きな恩澤なるが故に、却つてそれに狎れ甘え、當然なこの國民的常識も、日常觀念の裡に、漠と霞んでしまつてゐるのではなからうか...
吉川英治 「折々の記」
...一毛利家ではありませんか...
吉川英治 「黒田如水」
...宇内(うだい)の不幸は一毛利家の滅亡には止まりますまい」「隆景...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほんの九牛の一毛を...
吉川英治 「親鸞」
...毛抜(けぬ)き一毛脛(けずね)が大の字を書いている...
吉川英治 「松のや露八」
...その古人に比すれば今人は九牛の一毛にだも及ばない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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