...一段と高くなったように思われましたが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...腹を立てるのは一段と巧者じゃ...
芥川龍之介 「俊寛」
...その頭巾の紐をしめながらどこで覚えたか――一段と烏帽子が似合いて候...
泉鏡花 「薄紅梅」
...こちらは札幌を出た時よりもまた一段と見じめな状態ではないか? どちらからか金さへ來れば...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...」それから一段と聲をひくめた...
太宰治 「陰火」
...父は一段と声を和(やわら)げ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...黄昏の色が又一段と濃さを増して...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...山桔梗なら一段とよからう...
種田山頭火 「其中日記」
...之は一段とスケールが小さく着眼点が低かったと云わざるを得ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...文字にすればその言葉だけ一段と活字を大きくすべき所である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...羽子板(はごいた)の押絵(おしゑ)のやうに又(また)一段と際立(きはだ)つて浮(うか)び出す...
永井荷風 「すみだ川」
...その上に一段と高尚で...
中里介山 「大菩薩峠」
...一段と扱ひにくさうですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ちょっと、それを、収(なお)すな」マンが、麻袋のなかに、煙管と、懐中ランプを入れようとすると、一段と背の高い、顎のしゃくった、茄子(なすび)色の、角刈の男が、マンの右手をつかんだ...
火野葦平 「花と龍」
...しかも前よりも一段と数多くのものが届けられました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...いま一段と高い緯度に進みと...
柳田国男 「雪国の春」
...内海の磯山松の他よりも一段と目につくのは...
柳田国男 「雪国の春」
...その天然に一段と深き懐かしさを覚えるのである...
柳田国男 「雪国の春」
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