...「この頃は笙も一段と上達致したであろうな...
芥川龍之介 「邪宗門」
...また一段とうなりごえも高く...
海野十三 「火星兵団」
...声を一段と低くして...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...氏よりも一段と秀れてゐたらしかつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...一段と声をひそめて云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...有名な「敗北の文学」(芥川竜之介論)と「過渡時代の道標」(片上伸論)とにまず第一段として現われている...
戸坂潤 「読書法」
...羽子板(はごいた)の押絵(おしえ)のようにまた一段と際立(きわだ)って浮び出す...
永井荷風 「すみだ川」
...それがために一段と...
中里介山 「大菩薩峠」
...心得のために話しておくが――」「ヘエ――」平次は一段と声を落しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心の悩みが一段と深いせいでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同じく無文白地のもの一段と...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一段と、語調を強めた...
火野葦平 「花と龍」
...大体こう一段一段とあるのがつまらないとか云っているのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私たちの実質はこうして一段と純化され...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もちろん一段と粗末なものであろう...
柳田國男 「食料名彙」
...従うて種々な今一段と文化的な地名が考案せられたので...
柳田國男 「地名の研究」
...ただ今一段とかつてあった事実を精確にしようと念ずるのみである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...更に一段と膨脹した...
横光利一 「上海」
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