...槍を一段と高くふりまわして...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...赤外線男の噂が一段と高まった...
海野十三 「赤外線男」
...確(たしか)に、それと間違(まちが)いが無けりゃ、降りることにしよう」わし達は、また困難な鉄梯子(タラップ)を、永い時間かかって、一段一段と、下りて行った...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...一段と異様であったことに驚かされた...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...人間も一段と悧巧になり...
薄田泣菫 「茶話」
...一段と色の濃い火の中に青や赤の色の気味悪い火を交えて見えた...
田中貢太郎 「変災序記」
...馬は鞭(むち)の響に一段と跳び廻った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...明けの明星が一段と光をますと...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...彼は自分の一段と高い感情についての内奥を残念なことに隠し通してしまった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...左手に持った四角折りの手拭で、右耳をおさえると、平気な顔で、「……世の味気なさ、身一つに、結ばれ、とけぬ片糸の……」顔を紅潮させ、一段と、声を張りあげて、語りつづけた...
火野葦平 「花と龍」
...裁判長は一段と威容を改めた...
平出修 「逆徒」
...雪の夜もいいがやはり朧夜が一段と甘くなつかしいしゞまが美しく感じられた...
正岡容 「寄席風流」
...一段と聲を張上げて泣いた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...雨乞(あまごい)の鉦太鼓(かねたいこ)が一段と耳に響く土地柄でもあった...
柳田国男 「海上の道」
...在来の地名は住民との親しみも深くまたその趣旨も一段と適切であったろうから...
柳田國男 「地名の研究」
...鶯の鳴き声は前より一段と賑(にぎ)やかになって来た...
横光利一 「比叡」
...それで一段と骨折り甲斐もあるというもの...
吉川英治 「江戸三国志」
...此処が一段とその上と...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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