...こちらは札幌を出た時よりもまた一段と見じめな状態ではないか? どちらからか金さへ來れば...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...また一段と声をはり上げて...
海野十三 「火星兵団」
...「まあそうなんでございますか」と女史はいったがそこで一段と眉を顰(しか)めて...
海野十三 「三人の双生児」
...さらに一段と大きくなった...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...主人はこれを一段と高い所から見ていて...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...通り過ぎた後(あと)は一段と淋しい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それにこの辺は道幅(みちはば)が狭隘(せばい)ので尚お一段と雑沓(ざっとう)する...
二葉亭四迷 「浮雲」
...そして一騒ぎある毎に一段一段と病み重つて行くのである...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...しかも前よりも一段と数多くのものが届けられました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...あれに比べるとなお一段と茫漠(ぼうばく)としていて...
柳田国男 「海上の道」
...かつては今一段とツス・ツシタマと近かったのかもしれぬ...
柳田国男 「海上の道」
...もとは今一段と人が信じ得るような言い伝えであったことは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...スフは買木綿(かいもめん)と比べてまた一段と持ちが悪いかよいか...
柳田国男 「木綿以前の事」
...また是がもう一段と強く表現せられている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一二それよりもなお一段と有名なホンゾンカケタカ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...打ち疲れた腕に一段と力を籠(こ)めて...
横光利一 「日輪」
...自分の代に前より一段とも上にあげたいがためといって良い...
横光利一 「夜の靴」
...ほかの皆よりは一段と奮発してあるのだから...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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