...それが一様に生気に満ちたもののやうに見える...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...けれども一様に正義派である...
太宰治 「新郎」
...そうかと思うとまた下の二字を一様に汚して上の二字は綺麗に保存しているのもある...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...どうして一様に交じらないでしょうか...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...一様に幸福だったそうだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...一様に軽蔑(けいべつ)するような目容(めつき)で出て行く姿を見送った...
徳田秋声 「新世帯」
...所謂中産階級層以上の子供を一様に教育する代りに...
戸坂潤 「社会時評」
...一様に花を出し開かせているのは...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...一様に話をやめ仕事をやめ考えをやめて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...時の中に欝勃としてひろがっている自分と民衆に一様に響きくる反響である...
中井正一 「「見ること」の意味」
...一様に色がつくものは...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...狭い屋内にも道路にも呼吸苦しさが一様に漲つてゐる...
原民喜 「かげろふ断章」
...そして弟らも一様に重そうなリュック・サックを背にしていたことを先に述べて置こう...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...白い床の中に埋まって居る瘠せほうけた宮部を一様に思い浮べて居た...
宮本百合子 「黒馬車」
...それはいつも一様にやれるものではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...白い頬冠りの手拭が一様にこちらを向いて...
柳田国男 「雪国の春」
...曠古(こうこ)の大震災はこのような人々を一様に単純化した...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...しかしすべての者に一様にゆるさなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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