...余、その顛末(てんまつ)を聞くに、この家に奉公せる下女の身の上に疑わしき点あるを認め、一案を授けて、「速やかに下女を親戚に託してその家より遠ざけ、しかしてのち怪事の有無を試むべし」と申せば、主人諾して去り、余が告ぐるとおりを実行したれば、その翌日より怪事全くやんだそうだ...
井上円了 「おばけの正体」
...然(しか)らば第(だい)一案(あん)の外國(ぐわいこく)で日本(にほん)は金(かね)を借(か)りることが出來(でき)るかと云(い)ふと...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...更に奇抜(きばつ)な一案を提出した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...二十一案の如く仏頂寺...
中里介山 「大菩薩峠」
...その第一案を申し上げてみますると――この第一案と申しますのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...十八参謀本部駿河台分室第一案 看護婦大谷しな殺人事件ノ攻撃ブエノスアイレス丸ハ昭和十八年十一月廿七日米空軍ノ不法爆撃ニヨリ沈没...
久生十蘭 「ノア」
...こういう一案をお立てになりました...
吉川英治 「三国志」
...それに一案があるのです...
吉川英治 「三国志」
...高時の上意も充分いれたような最後の一案をねッて終った...
吉川英治 「私本太平記」
...何か打開の一案が見いだされたものであろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...一案がございまする」「それは」「弁ノ殿のお身なりを...
吉川英治 「私本太平記」
...忠顕はその“一案”なるものを...
吉川英治 「私本太平記」
...そこが申し進めてきた今日の一案ではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...やがて帝のご同意となった一案とは...
吉川英治 「私本太平記」
...お辺の腹にある一案というのは?」「追い追いに申しあげましょう...
吉川英治 「私本太平記」
...これにも一案を打ち出した...
吉川英治 「私本太平記」
...うまい一案を提出した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...第一案も第二案もあるから決して心配することはない」翌日...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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