...初穂を収穫するときは、神棚にお供えするために一束とっておく...
...「雑信一束」は画端書(えはがき)に書いたのを大抵はそのまま収めることにした...
芥川龍之介 「「支那游記」自序」
...一束四銭の札が立っている葱の山を指さすと...
芥川龍之介 「葱」
...中には一束を握りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...一束二束の獲物有るは受合ひなり...
石井研堂 「元日の釣」
...君が釣ツても、一束は楽に挙り、よく/\の大風でもなければ、溢れる気使ひは決して無いです...
石井研堂 「元日の釣」
...その勇士の眠れる戦場の上空より一束の花を投じても...
太宰治 「たずねびと」
...(数枝)(睦子の手に握られてある一束(ひとたば)の線香花火に気附いて)おや...
太宰治 「冬の花火」
...匂ひよき花の一束を私に手向けて下さい……...
田山録弥 「あさぢ沼」
...藁(わら)の一束を鼻で巻いて自分の前足のひざへたたきつけた後に...
寺田寅彦 「芝刈り」
...只その音が一本々々の毛が鳴って一束の音にかたまって耳朶(じだ)に達するのは以前と異なる事はない...
夏目漱石 「幻影の盾」
...画家はベッドの下から一束の額縁のない絵を取出したが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...」「こんなだと知つてゐたら大根や牛蒡の一束もくれるんだつけ...
室生犀星 「命」
...ゴゼイにもらった手紙の一束を...
山之口貘 「初恋のやり直し」
...一束ねにした誓書をたずさえて...
吉川英治 「黒田如水」
...さきの誓書一束が供えられてあるのが一(ひと)しお目につく...
吉川英治 「新書太閤記」
...京町奉行所へ寄って打合せをするはずの一束(たば)の書類を出した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おそよ二十五束(そく)(一束四本)の矢を放つのが...
吉川英治 「松のや露八」
...この通りに」一束(ひとたば)の手紙を出した...
吉川英治 「松のや露八」
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