...初穂を収穫するときは、神棚にお供えするために一束とっておく...
...一束四銭の札が立っている葱の山を指さすと...
芥川龍之介 「葱」
...帰りの馬車は必要な肉類と新聞紙と一束の手紙類とをもたらしてくるのだ...
有島武郎 「フランセスの顔」
...毎朝咲殘りの秋の花を一束宛...
石川啄木 「天鵞絨」
...一束(ひとたば)にして掴(つか)みざし...
泉鏡花 「歌行燈」
...そこへまた「そら、もう一束...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...云うなりに裏の畑から一束の韮を刈って来てそれを洗って枕頭へ持って往った...
田中貢太郎 「雀の宮物語」
...詩人が一本の万年筆と一束の紙片から傑作を作りあげ...
寺田寅彦 「映画芸術」
...花束と言わるる一束の交差した火花を記憶しているだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その麦束を一束取って地べたにつきたてて...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...起出でゝ見るに郵便脚夫の年賀状一束を投入れて去れるなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...あらわな白い腕(かいな)の傍に放り出された一束(ひとたば)の書物(かきもの)に気を付けた...
夏目漱石 「道草」
...髪を一束につかねた...
野村胡堂 「死の予告」
...ポケットには仏壇からとり出した線香が一束あった...
原民喜 「夏の花」
...この手紙の一束を見てくれい...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...一束の原稿を大事さうにかかへて...
堀辰雄 「手紙」
...偶(たま/\)わたくしの饗庭篁村(あへばくわうそん)さんに借りた一束の書牘(しよどく)の中に遺つてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...荷物が軽くて勿体ないといって背負いこみたいな(ほき)に蒲葵(こば)の葉を一束つみ...
柳田国男 「故郷七十年」
...百萬の人間が敵になつて一束に自分に對向して來ても...
横光利一 「悲しみの代價」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??