...初穂を収穫するときは、神棚にお供えするために一束とっておく...
...其の女は美しい衣服(きもの)を着て手に一束の草花を持っていた...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...桜んぼ一束十銭(ミュレルトュルベンテ)!というところであろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...匂ひよき花の一束を私に手向けて下さい……...
田山録弥 「あさぢ沼」
...先生の手かばんの中から白ばらの造花が一束出て来た...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...また式辞を朗読する老紳士の白髪の一束が風に逆立つ光景とか...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...困窮な小売商人らから取っていた借用証書の一束を火中に投じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こがね虫のいっぱいはいった古い毛糸の靴足袋(くつたび)や一束のリラの花などを売りつけようとする...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...花束と言わるる一束の交差した火花を記憶しているだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは一束の紙幣だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中から一束の紙幣(しへい)をつかみ出す...
夏目漱石 「野分」
...髪を一束につかねた...
野村胡堂 「死の予告」
...一束や二束はあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大切な思い出の一束をもぎ取ってくる自信はなかった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一束の白い菜をかかえた夫は...
室生犀星 「津の国人」
...偶(たま/\)わたくしの饗庭篁村(あへばくわうそん)さんに借りた一束の書牘(しよどく)の中に遺つてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...総ての人間を一束にした者の行為として...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この通りに」一束(ひとたば)の手紙を出した...
吉川英治 「松のや露八」
...シナの大型紅紙一束...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索