...初穂を収穫するときは、神棚にお供えするために一束とっておく...
...目くら縞の懐ろからナイフだのパチンコだのゴム鞠(まり)だのと一しょに一束(ひとたば)の画札(えふだ)を取り出した...
芥川龍之介 「少年」
...一束(ひとたばね)の女の黒髪...
泉鏡花 「悪獣篇」
...それから――(ヘルマーが一束の書類を持つて廊下の扉から入つて來る)ノラ あら! もう歸つてらしつたの?ヘルマー あゝ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...黄昏(たそがれ)どきになると一束の花を持ってここへ電車でやって来て...
太宰治 「葉」
...頬(ほお)かぶりをした手ぬぐいの穴から一束の蓬髪(ほうはつ)が飛び出していたように思う...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...十字架像の上にある一束の乾草でふさいである四角な風窓...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一束のわらを下に敷いてそこに腰を掛け...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日常一束(ひとたば)に使用される言葉である...
夏目漱石 「思い出す事など」
...死神を一束(たば)はとケシかけたつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...油気のない髪を邪魔くささうに一束にたばねて...
林芙美子 「浮雲」
...鼻紙一束 弐拾銭...
林芙美子 「新版 放浪記」
...この手紙の一束を見てくれい...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...それで初めてやっと一束(ひとたば)のものとなります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこにのせてあった一束の原稿を持って戻って来...
三好十郎 「好日」
...一束にして一人の男に渡しました...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...彼女の肩から辷(すべ)り落(お)ちた一束の黒髪は...
横光利一 「日輪」
...一束(ひとたば)にして...
吉川英治 「三国志」
...総ての人間を一束にした者の行為として...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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