...彼女は一本気な性格で、嘘をつくことができない...
...仕事に対しては一本気に取り組まなければならない...
...彼は一本気なプレーで相手チームを圧倒した...
...あの人は一本気すぎて、冗談が通じない...
...彼の一本気な態度に、周囲の人たちは感心している...
...和作の気狂じみた一本気は...
犬養健 「朧夜」
...もしその一本気(いっぽんぎ)な肝癪(かんしゃく)や傍若無人(ぼうじゃくぶじん)な傲岸(ごうがん)が世間や同志を欺くの仮面であるなら...
内田魯庵 「最後の大杉」
...末(すえ)にはとんでもない目にあうぞ」純情一本気の友は...
海野十三 「大脳手術」
...総監は明智の一本気が腹立たしかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...一本気らしいところが見えるし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...Iさんはあまりに一本気だ...
種田山頭火 「行乞記」
...一本気な熱しやすい真心とが輝いていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一本気な従兄の怒りを恐れる気持をゴマカすやうに...
中原中也 「分らないもの」
...兄に強意見(こわいけん)をしようと思い込んだ一本気には驚いたね」「岩井銀之助は?」「それと感付いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...純真で一本気な若い娘を...
火野葦平 「花と龍」
...自分もそういう一本気であった...
火野葦平 「花と龍」
...一本気であると同時に...
火野葦平 「花と龍」
...はつきり云へば、僕は、さつき、あのおでん屋で、はぢめて君と言葉を交した瞬間に、霊感的に、この人こそは、俺のほんとうの友達になれるといふ一種の直感に打たれたんだ――」堀田の云ふところは、なるほど、聞きように依つては堪らなく低級な歯の浮くやうな言葉ばかりで、これでは熱情的になればなるほど孤独に陥るのは当然のことだ――と兵野も思つたが、左う思へば思ふほど、珍奇な可憐味を覚へるばかりでなく、その、一本気の、素直な態度に次第に感情的に惑わかされて行くものを感じた...
牧野信一 「露路の友」
...ああいう一本気の激しい――若宮 じょ...
三好十郎 「冒した者」
...一本気の熱情だけは人一倍に激しい十九歳の女が心から人を尊敬するのにその人を愛さないでいられようか?尊敬と愛とを別々に切り離してそれぞれハッキリ見きわめることが出来ようか?研究会の会員や劇団の人たちが私のことを「山田先生の親衛隊」とからかっても私はまじめに心の中で山田先生にマサカの事がある時は身をタテにして先生を守る気になっていたその事で一度...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...慓悍(ひょうかん)なる一本気で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こんなのが一本気というやつで...
吉川英治 「野槌の百」
...率直で、一本気で、気の強い、そうしてきわめて良心的な子路は、相手をそらさずに婉曲(えんきょく)に答えるなどということができなかったのである...
和辻哲郎 「孔子」
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