...一旦は先生を監禁しても...
芥川龍之介 「上海游記」
...―――一旦はたしかに握った珠(たま)が指の間からズリ落ちたとは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...「甲州へ帰りましょう」一旦はこうも考えてみたのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君はたしかに神尾が一旦は思いをかけた女である...
中里介山 「大菩薩峠」
...狂人の勢いに怖れをなして一旦は逃げ散っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦は起きたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...おいらは助かったんだよ、尾上山(おべやま)から突き落されて、一旦は死んだが、助ける人があって、息を吹き返したんだぜ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦はこうして立っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦は宿へ引取ってからと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦はやみくもにどちらへ逃げようとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦は全くこの人間社会から絶縁された身が...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦は船へ戻るとしても出直して...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦は天下御免の遊民と見て安心した下流の川渡りに...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦は拒むものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう海など眺めるのはやめようと一旦は決心したが...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...一旦は喜んで貰へるかもしれないが直(すぐ)に又侮蔑がくるであらう...
平出修 「計畫」
...二度と一旦は完成したものなら...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...一旦は猿に連れられて山中に入って行くが...
柳田国男 「山の人生」
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