...一旦は本土を喪うとも...
海野十三 「暗号音盤事件」
...一旦は公園の中に持ちこまれて...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...じっとこらえて一旦は通り過ぎましたものゝ...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...―――一旦はたしかに握った珠(たま)が指の間からズリ落ちたとは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...一旦は無事におさまりましたことで厶(ござ)り升(ます)...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「甲州へ帰りましょう」一旦はこうも考えてみたのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...わしも一旦は縊(くび)り殺されたのですがね...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのいずれにしても、この僅かの間にそれをせしめるというのは、敏捷を以て誇りとする米友には、癪(しゃく)な芸当であると思いましたから、米友は、一旦は怒って、それから後は空(むな)しく竹の皮の亡骸(なきがら)を見つめて思案に暮れていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...狂人の勢いに怖れをなして一旦は逃げ散っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...君も一旦は浅間へ帰るとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...追いかけて一旦は松本へ出たが...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり一旦は最初の目的通りに白骨へ行くのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦はこうして立っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦は驚きのあまり...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦は福井へ出なければなるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旦は喜んで貰へるかもしれないが直(すぐ)に又侮蔑がくるであらう...
平出修 「計畫」
...二度と一旦は完成したものなら...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...皆一旦は養子となれども...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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