...しかしわたしはその日は一日じゅうわが家の前で人間が戦争するもがきと兇暴と殺戮とを目撃したことによって感情を刺戟(しげき)され苛(さいな)まれたように感じた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...翌日一日じゅう腹が痛いと言って寝ていた...
田畑修一郎 「石ころ路」
...机のすぐ近くのところに一日じゅう突っ立っていました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...どちらも静かなひとたちで、ときどき、佐伯氏に本を読んできかせるらしい茜さんの澄んだきれいな声がきこえるほか、一日じゅう、ひっそりとくらしていて、部屋の障子(しょうじ)がひらかれることさえごくまれだった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...即製の猟人たちの間抜けさ加減! 一日じゅうの獲物といったら...
堀辰雄 「雉子日記」
...一日じゅう仕事をして...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...泰子は相変らず一日じゅうよく眠り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」ふたりは、一日じゅう、草原(くさはら)や、畑や、石っころの上を歩いていきました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「にいさんと妹」
...一日じゅう森の中でズルスケのそばをすれすれに飛びまわるのでした...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...その日は一日じゅうむしあつく曇った天気だった...
山川方夫 「演技の果て」
...一日じゅう寝そべったまま...
山本周五郎 「青べか物語」
...一日じゅう遊び歩いたり...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...小さいほうの子供は一日じゅう泣いたりぐずったりするのだが...
山本周五郎 「雨あがる」
...一日じゅう彼に付きまとった...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...一日じゅううちにばかりいては躯のためにもよくないでしょう...
山本周五郎 「季節のない街」
...一日じゅう眼について困った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...李応は一日じゅう考えていたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あの附近を一日じゅう...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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