...年に一度は、かならず、兵隊たちといっしょに、一日じゅう、神さまのまえにひざまずいて、『姫が、どうか、よい人間になってくれますように』と、お祈りをなさいます...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...ふたりは、やはり毎日一しょに出て来ましたが、そのうちに、もと病犬だった方は、だんだんに皮(ひ)ふのつやがなくなり、のちには、あばら骨がかぞえられるほどやせて来て、食べものもろくに食べなくなり、店先へ出て来ても、ただ一日じゅう、しき石の上にごろりとなったきりで、ときには、何時間となく、こんこんと眠りつづけています...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...一日じゅう警戒をつづけ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼が一日じゅうご執心の化学実験をやっていたということだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...一日じゅう泣きました……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一日じゅう婦人室(ブウドアール)からお動きにならないから...
久生十蘭 「だいこん」
...あさひは一日じゅう壁に向って坐っていた...
久生十蘭 「虹の橋」
...一日じゅう何かしらやっていては...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...バッタ捕りの子供たちが一日じゅうその草の間をわけて走った...
「朝の風」
...一日じゅう森の中でズルスケのそばをすれすれに飛びまわるのでした...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...一日じゅういきみ返っていた...
山本周五郎 「似而非物語」
...一日じゅうその痛みの続くこともあった...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...――一日じゅうはいはいと云いなり放題になっていた...
山本周五郎 「桑の木物語」
...一日じゅう調理場で黙ってなにかしながら...
山本周五郎 「七日七夜」
...一日じゅう筧(かけひ)から余るほど水が出ていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...一日じゅうでもものを云わなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...にんじんは、「ううん、僕、持ってるほうがいいんだよ」そこで、一日じゅう、二匹の兎と、五羽の鷓鴣(しゃこ)とを担(かつ)いで廻るようなことがある...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...一日じゅう自分の私室(下局(したつぼね))にこもっていて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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