...人が半日で思いつくところを俺(わ)しは一日がかりでやっと追いついて行くありさまだから……」そう言って父は取ってつけたように笑った...
有島武郎 「親子」
...道にまよいましたが、一日がかりで、やっと、夜になって、ふもとに、たどりついたのです...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...半日か一日がかりのちょっとした遠出を試みて...
大杉栄 「日本脱出記」
...一日がかりでえつちらをつちらそれに上りはじめ...
薄田泣菫 「独楽園」
...それは一日がかりの仕事だった...
高見順 「いやな感じ」
...ほとんど一日がかりで私の陋屋(ろうおく)を捜しまわり...
太宰治 「鴎」
...あの遠さでは一日がかりでなければ...
橘外男 「仁王門」
...一本の手紙を一日がかりで書くのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ほとんど一日がかりの墓参りであったらしい...
寺田寅彦 「柿の種」
...何しろ、えらい岩のはざまに食い込んでいるので、岩を壊してとるのだから、一日がかりで二、三本と掘れないそうだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...まる一日がかりで...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...こっちは一本の手紙を書くのに一日がかりなのだから...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...一日がかりで東京から行かれるかなり有名なその温泉場の記憶は...
夏目漱石 「明暗」
...この間も大久保まで一日がかりで行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼等は毎日F村から町の医院まで一日がかりで通ふのであつた...
牧野信一 「F村での春」
...一三)つまらない原稿を一日がかりで約五十枚書いた...
山本周五郎 「青べか日記」
...一日がかりでその傍の...
横光利一 「夜の靴」
...郵便物はその麓に當る島々村から八里の山路を登つて一日がかりで運ばるゝのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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