...研究室に閉じ籠って研究ばかりしているところに一方ならぬ圧力を感じているのだ...
海野十三 「俘囚」
...それは一方ならぬ苦しみでございました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...師匠自ら製作するのを見ていても私に取っては一方ならぬ研究となる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...癇癪(かんしゃく)持ちの一方ならぬ...
橘外男 「雷嫌いの話」
...私は一方ならぬ恩義を御宅から受けています...
豊島与志雄 「化生のもの」
...材料の蒐集研究に一方ならぬ苦心を費したものだった...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...一方ならぬ御贔屓のせいと...
直木三十五 「南国太平記」
...はじめ一方ならぬ不快と苦痛とを忍ばねばならぬという...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...殊にチェエホフの文章に對する推敲琢磨振りは一方ならぬものがあつたらしい...
南部修太郎 「氣質と文章」
...一方ならぬ恩顧を蒙った笹野一家に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其非業の死を遂げたについてはヂオニソスの怒り一方ならぬは勿論のことで...
原勝郎 「鞦韆考」
...実隆の方でもまた宗祇に対して一方ならぬ懇情を運んだ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...佐太郎の一方ならぬ恩誼(おんぎ)を思いては...
宮崎湖処子 「空屋」
...みんなの驚きは一方ならぬものがあつた...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...先般来晨子のことでは一方ならぬ御配慮を煩し...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...一方ならぬ心遣いをもって自分の埋葬の儀式を指図することに費やし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...君まで来たのか」「丞相には一方ならぬご心配だ……貴公のごとき強情者もおるから」「なにが心配?」「東嶺関(とうれいかん)の孔秀(こうしゅう)が関羽を阻(はば)めて斬られた由を聞かれ...
吉川英治 「三国志」
...ジノーヴィー・ボリースィチには一方ならぬ悩みの種だった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??