...人生の一断面のスケッチもある...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...それも不即不離の生活の一断面だ...
種田山頭火 「行乞記」
...非常報知のサイレンが長う鳴る……非常時風景の一断面だ...
種田山頭火 「其中日記」
...冬の表情の一断面...
種田山頭火 「其中日記」
...恒久なる時空の世界をその具体的なる一断面を捕えて表現せよ...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...すなわち「不易」なる網目の一断面を摘出してそこに「流行」の相を示さなければならない...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...「春雨」「秋風」は日本人には直ちにまた人生の一断面であって...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...実はこうした弁証法的――歴史的――発展の結果である一断面に外ならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...之が単に理論的活動乃至知識活動に限定された時に生じる一断面に他ならない...
戸坂潤 「科学論」
...それは人間生活の最後の統一的な具体的な一断面を示す処の生活感覚なのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之は弁証法的論理――矛盾の論理――の一断面...
戸坂潤 「辞典」
...ごく引っ込んだ一断面をなしていたので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんな意味も内容も無い東京生活の薄っぺらな一断面が...
中島敦 「環礁」
...気恥(きはず)かしくて冷汗の流れそうな一断面を見出すものである...
夏目漱石 「思い出す事など」
...不思議な一断面――破局(カタストロフ)と言っても宜い...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ある人生の一断面のまざまざと見せられていることに何より私はこころ打たれずにはいられなかった...
正岡容 「我が圓朝研究」
...氷のように切迫した人生の一断面を作って...
夢野久作 「戦場」
...およそどの短い時代の一断面を切り採って覗いてみても...
横光利一 「旅愁」
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