...一文字に消えてしまいました...
芥川龍之介 「杜子春」
...中から一匹の黒竜が雲を捲いて一文字に昇天したと云う話もござる...
芥川龍之介 「竜」
...このひろびろとした国道を真一文字に走って行くのでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...ピート大尉のロケットが、白いガスを吐きながら、真一文字に、ぐんぐんと進んでいくところは、まことに勇ましいものがあったが、そのうち、後から、異様な形をした大きな宇宙艇が現れた...
海野十三 「火星兵団」
...彼は腹を一文字に切ってから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一文字にぐっとおどり入る...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...一文字に突出してみなければならぬはずではあったのです――というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...往來に向いた庭木戸を眞一文字に開かせました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...真一文字に斬り下げられ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この櫛は誰のだか知ってるかい」「…………」お仲は一文字に口を結んでしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...駒に跨がると彼は*カニョーフをさして真一文字に発足した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その代りに真一文字に左の耳から右の耳まで一筋の横皺が寄り...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...真一文字にバタバタ座敷を駈け抜けていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...大きく一文字に閉じた唇を見ると...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...一文字にギューと締った唇...
夢野久作 「近世快人伝」
...青白き雪の上を真一文字に北へ向き...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...眉の上(うへ)で前髪を一文字に揃(そろ)へて切下げた...
與謝野寛 「蓬生」
...腹一文字に切っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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