...躍込むようにして一散に駈(か)けて返った...
泉鏡花 「歌行燈」
...女達子供達も老人達も一散につづいて驅け上つた...
田山花袋 「歸國」
...ばら/\と戸外(おもて)へ一散に飛び出した...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...一散に逃げ出してしまった...
豊島与志雄 「或る素描」
...一散に横へ飛び退くと...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...砂浜を一散に走りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鞍壺(くらつぼ)に延び上ったるシーワルドは体(たい)をおろすと等しく馬を向け直して一散に城門の方へ飛ばす...
夏目漱石 「幻影の盾」
...八丁堀組屋敷の方へ一散に飛びます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一散に獲物を追っかける彼は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...青い海を今や一散に※(はし)りつつある――「すると...
本庄陸男 「石狩川」
...肩に荷(かつ)ぐが早いか一散にこの室(へや)を走り出ました...
夢野久作 「白髪小僧」
...一散に玄関に走り出た...
夢野久作 「名君忠之」
...この峡谷を一散に...
吉川英治 「江戸三国志」
...一散に彼のいる北の屋へ走り出しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...一散に敵の陣地へ駈けこんで行った...
吉川英治 「三国志」
...もう安心されい」と一散に走りだした...
吉川英治 「三国志」
...紅梅河岸(こうばいがし)を一散にぬけて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「武蔵どのと同じ作州の生れ――又八と申します」「朱実(あけみ)といいまする」縫殿介は、うなずくと、もう一散に、使い先へ駈けて行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索