...二人を乗せた馬車は一散に...   
芥川龍之介  「上海游記」 
...瑠璃光は一散に走り寄って...   
谷崎潤一郎  「二人の稚児」 
...根本の父は一散に駆けて行つた...   
田山花袋  「重右衛門の最後」 
...一散に走ろうとして――その逃げ場を見廻したもののようでしたけれど...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...一散に東へ向って急いだ黒い乗物と...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...いやがうえに鞭(むちう)って長き路を一散に馳(か)け通す...   
夏目漱石  「薤露行」 
...曲者は一散に逃げ失せました...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...彼自身は力かぎり根かぎり一散に駈けてゐるのだ……...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」 
...青い海を今や一散に※(はし)りつつある――「すると...   
本庄陸男  「石狩川」 
...一散に降つて行つた...   
牧野信一  「創作生活にて」 
...今度こそあれに一散にとりかゝれさうだよ...   
牧野信一  「鶴がゐた家」 
...一散に発ちたまへ……」若者は...   
牧野信一  「パンアテナイア祭の夢」 
...有頂天の幽霊のやうな心地で一散に渚をつたつて行つた...   
牧野信一  「まぼろし」 
...老坂峠(おいのさかとうげ)の切所(せっしょ)を一散に急いで行く...   
吉川英治  「剣難女難」 
...一散に逃げ去った...   
吉川英治  「三国志」 
...一散に山から追い出したのである...   
吉川英治  「三国志」 
...一散に空駕(からかご)をさらって逃げてしまう...   
吉川英治  「鳴門秘帖」 
...一散になだれだした...   
吉川英治  「鳴門秘帖」 
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