...一散に玄関わきの六畳に駆け込んだ...
有島武郎 「或る女」
...こんな時こそ三十六計の奥の手を出して一散に駆け出し...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...一散に駆けていた...
外村繁 「夢幻泡影」
...一散に逃げて行く源吉の後姿を隠す物の隈(くま)もありません...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...彼自身は力かぎり根かぎり一散に駈けてゐるのだ……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...下の畠のなかを湯川(ゆがわ)のほうへ一散に逃げていった...
堀辰雄 「雪の上の足跡」
...青い海を今や一散に※(はし)りつつある――「すると...
本庄陸男 「石狩川」
...濠傍で別れると望遠鏡をかついで天主閣をめがけたまゝ一散に昇つて行つた...
牧野信一 「熱い風」
...丘を超えて一散に吾家(わがや)を目ざして歩き出した...
牧野信一 「センチメンタル・ドライヴ」
...巨大な霰の如く凄まじく大地を鳴して突風を巻き起しながら一散に駆け出した...
牧野信一 「変装綺譚」
...もう一散に走りました...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...一散に屋根へ戻った後...
宮本百合子 「餌」
...一散に走っております...
吉川英治 「江戸三国志」
...駕は一散に、浅水(あさみず)の並木から真ッ暗な土橋へかかった...
吉川英治 「剣難女難」
...一散に山から追い出したのである...
吉川英治 「三国志」
...渚から一散に逃げかけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...時雨堂から一散に関の裏道へ登ってゆくじゃアありませんか」「や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...にわかに、埋地(うめち)の闇や水明りの船岸(ふなつき)に、ワラワラと人影がうごき出す中を、一散に、船待(ふなまち)小屋へ目がけてきたのは、竹屋三位卿...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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