...それはクララが好んで来た藤紫の一揃(ひとそろい)だった...
有島武郎 「クララの出家」
...いわゆる浅草画十二枚を一揃(ひとそろい)として描いて...
淡島寒月 「諸国の玩具」
...久留米絣のが一揃いあるが...
太宰治 「服装に就いて」
...一揃わが身につけて...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...一揃いそっくり――つまりブローチ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...着物を一揃いほしがっていましたが...
豊島与志雄 「庶民生活」
...竜宮の膳椀を一揃い...
豊島与志雄 「竜宮」
...夜具は常子が鉄道便で出した一揃が到着するまで家主のおかみさんの世話で貸蒲団屋から借りることにした...
永井荷風 「来訪者」
...みんな一揃(そろ)いずつですもの...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...私のためには、銀の皿が一揃い、そのほかいろんな品がありましたが、これも大きさは、王妃御自身のものにくらべると、ちょうど玩具屋にある人形のお家の食器類のようなものでした...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...〈衣装を一揃い売り払って下さい...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...学校用品を一揃い買ってくれたが...
宮城道雄 「私の若い頃」
...その上には諸国土産が一揃いのって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...唐衣(からぎぬ)と裳(も)の一揃(ひとそろ)えに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...非常に凝った美しい衣裳(いしょう)一揃(そろ)いが贈られた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...全体の人へ餞別(せんべつ)にりっぱな旅装一揃(そろ)いずつを出すこともした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一揃いそこへ運んで来た...
吉川英治 「日本名婦伝」
...おまえの衣裳を一揃(ひとそろ)え貸してくれ」「何になさるんですか」「牛若さまにお着せするのだ...
吉川英治 「源頼朝」
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