...りゅうとした一揃(ひとそろ)えを借る事にして...
有島武郎 「或る女」
...我国では漢字のよき一揃えを手に入れることは至難事であろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...自分は油絵の道具も一揃(そろ)い持っていましたが...
太宰治 「人間失格」
...ほんに! みんなある」その一揃ひの紙衣裳を見て...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...もう派手すぎるという和服のお古を一揃い...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...着物を一揃いほしがっていましたが...
豊島与志雄 「庶民生活」
...夜具は常子が鉄道便で出した一揃が到着するまで家主のおかみさんの世話で貸蒲団屋から借りることにした...
永井荷風 「来訪者」
...テューダー王朝時代の応接室用の家具一揃を見て...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...みんな一揃(そろ)いずつですもの...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...モンペ一揃ひを出して枕元に並べ...
林芙美子 「瀑布」
...陶器のお茶の道具の一揃(ひとそろひ)などの這入つた膳棚(ぜんだな)のついてゐる白塗の壁と...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その上には諸国土産が一揃いのって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...スキーの道具を一揃いもらいます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全体の人へ餞別(せんべつ)にりっぱな旅装一揃(そろ)いずつを出すこともした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恩賜ノ物品及一切ノ書籍ヲ除ク)ハ荒木博臣遺物並新年賀式用器具一揃ヲ志げニ与ヘ残余中ヨリ於菟ヲシテ志げ...
森鴎外 「遺言三種」
...それから入口に近い棚の奥に隠してありました茶色の紙包を開きますと、中から白木綿と白ネルの筒袖の着物、安っぽい博多織(はかたおり)の腰帯、都腰巻(みやここしまき)、白い看護婦服と帽子、バンドの一揃い、スリッパ、看護婦帽、ヘヤピンなぞの、いずれも新しいものばかりを取出しまして、やはり傍の木机の上に置き並べました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その旅商(たびあきな)いの身支度を一揃い...
吉川英治 「黒田如水」
...おまえの衣裳を一揃(ひとそろ)え貸してくれ」「何になさるんですか」「牛若さまにお着せするのだ...
吉川英治 「源頼朝」
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