...今度もそれが拵えてやった新調の衣物を一揃えお袋が持って来たということまで分った...
岩野泡鳴 「耽溺」
...二百円ニテ衣服ト袴(はかま)ト白足袋(たび)ト一揃イ御新調ノ由...
太宰治 「虚構の春」
...それから間着(あいぎ)の背広服を一揃い持っている...
太宰治 「渡り鳥」
...一揃わが身につけて...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...洋服は一揃ひだけ持つてゐるけれど...
土田杏村 「私の書斎」
...『一揃い』そっくり買いたかったのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...着物を一揃いほしがっていましたが...
豊島与志雄 「庶民生活」
...〈衣装を一揃い売り払って下さい...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...源氏物語を一揃へ手に入れることの出來たときなどは...
堀辰雄 「姨捨記」
...学校用品を一揃い買ってくれたが...
宮城道雄 「私の若い頃」
...スキーの道具を一揃いもらいます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...唐衣(からぎぬ)と裳(も)の一揃(ひとそろ)えに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...非常に凝った美しい衣裳(いしょう)一揃(そろ)いが贈られた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恩賜ノ物品及一切ノ書籍ヲ除ク)ハ荒木博臣遺物並新年賀式用器具一揃ヲ志げニ与ヘ残余中ヨリ於菟ヲシテ志げ...
森鴎外 「遺言三種」
...四十人前一揃いのことも稀(まれ)ではない...
柳宗悦 「陸中雑記」
...この一揃いは今では珍品...
山本笑月 「明治世相百話」
...それから入口に近い棚の奥に隠してありました茶色の紙包を開きますと、中から白木綿と白ネルの筒袖の着物、安っぽい博多織(はかたおり)の腰帯、都腰巻(みやここしまき)、白い看護婦服と帽子、バンドの一揃い、スリッパ、看護婦帽、ヘヤピンなぞの、いずれも新しいものばかりを取出しまして、やはり傍の木机の上に置き並べました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その旅商(たびあきな)いの身支度を一揃い...
吉川英治 「黒田如水」
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