...いわゆる浅草画十二枚を一揃(ひとそろい)として描いて...
淡島寒月 「諸国の玩具」
...今度もそれが拵えてやった新調の衣物を一揃えお袋が持って来たということまで分った...
岩野泡鳴 「耽溺」
...脚一揃なら七十万円で買取るそうじゃないか」「ふふふふ...
海野十三 「大脳手術」
...すぐ必要だから大いそぎで一揃えとりそろえてくれ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...中将は早速軍服一揃ひを...
薄田泣菫 「茶話」
...また鍋(なべ)釜(かま)茶碗(ちゃわん)の類を一揃(そろい)...
太宰治 「薄明」
...久留米絣のが一揃いあるが...
太宰治 「服装に就いて」
...ほんに! みんなある」その一揃ひの紙衣裳を見て...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一揃わが身につけて...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...洋服は一揃ひだけ持つてゐるけれど...
土田杏村 「私の書斎」
...画筆なども新らしく一揃い買った...
豊島与志雄 「未来の天才」
...みんな一揃(そろ)いずつですもの...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...銀の留金のついた爪先の反(そ)った妙な靴……そんなものを一揃えとりだしてわたしに着せると...
久生十蘭 「ハムレット」
...源氏物語を一揃へ手に入れることの出來たときなどは...
堀辰雄 「姨捨記」
...今は銘仙夜具が一揃えで二百円もする様です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全体の人へ餞別(せんべつ)にりっぱな旅装一揃(そろ)いずつを出すこともした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四十人前一揃いのことも稀(まれ)ではない...
柳宗悦 「陸中雑記」
...おまえの衣裳を一揃(ひとそろ)え貸してくれ」「何になさるんですか」「牛若さまにお着せするのだ...
吉川英治 「源頼朝」
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