...ないしょで省作さアのスガイ一把(わ)すけた...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...上(うへ)には一把...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その間血塗れのナイフを一把の草で拭いていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...一把の薪一俵の炭をも労を惜しまないで...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...茗荷一把―五本―七銭は松山としては高すぎるよ...
種田山頭火 「一草庵日記」
......
種田山頭火 「行乞記」
...水菜一把四株四銭也...
種田山頭火 「其中日記」
...菜葉一把三銭也、新漬として毎朝の食膳をゆたかにしてくれる...
種田山頭火 「其中日記」
...私の買物帳一金弐十五銭 番茶一袋一金十銭 蝋燭五本一金十銭 蒲鉾一本一金九銭 味噌百目一金八銭 大根一把一金壱円 酒一升一金弐十四銭 バツト三ツ一金十五銭 石油三合十一月十九日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...切手五十八銭 酒一杯半三十銭 理髪賃一円五銭 米三升六銭 黒糸一把七銭 胡麻一袋五銭 線香一把午後十三銭 飯茶碗一...
種田山頭火 「其中日記」
...菜葉を買ふことができた、煮る、漬ける、おいしいぞ、一把七銭、さうとうな値段である...
種田山頭火 「其中日記」
...定規(じょうぎ)のようなものが一把(わ)ほどあるがそれがみんな曲りくねっている...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...ユーゴーの『レ・ミゼラブル』の一篇も最も深い一把みの哀感は許さるべきしかも許されなかった罪の裁きである...
中井正一 「探偵小説の芸術性」
...一把(いちわ)ずつ面々に渡いたれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで彼(かれ)の一日(にち)の仕事(しごと)は繩(なは)ならば二十房(ばう)の大束(おほたば)が一把(は)...
長塚節 「土」
...吃(ども)りに鶏の声を出さしむべく賭(かけ)して穀一把を見せ...
南方熊楠 「十二支考」
...人には一把(わ)の菜の慈悲もなかりき...
宮崎湖処子 「空屋」
...一把(ひとたば)一把に束ねて...
吉川英治 「三国志」
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