...葱は生憎(あひにく)一把もなかつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...葱は生憎(あいにく)一把もなかつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...「尺丸」といって一本を一把として売買するような太竹が伸びた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その間血塗れのナイフを一把の草で拭いていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...すべてこの一把刀が単位になってるんだ...
高見順 「いやな感じ」
...線香を一把(わ)もらいたい」直助は忌(いま)いましかった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...その小娘の十四になるのが鰊(にしん)を一把持っていたが...
田中貢太郎 「堀切橋の怪異」
...一銭でヒトモジ一把...
種田山頭火 「行乞記」
...割木一把弐十弐銭とは! 何もかも高くなる...
種田山頭火 「其中日記」
...事実一頃幾つかみも(決して一把みのではない)ゴロゴロしていたマルクスボーイスは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...竈(かまど)の上(うへ)の煤(すゝ)けた小(ちひ)さな神棚(かみだな)へは田(た)から提(さ)げて來(き)た一把(は)の苗(なへ)が載(の)せてあつた...
長塚節 「土」
...藁(わら)の小(ちひ)さな極(きま)つた束(たば)が一把(は)は大抵(たいてい)一錢(せん)づゝであつた...
長塚節 「土」
...それで彼(かれ)の一日(にち)の仕事(しごと)は繩(なは)ならば二十房(ばう)の大束(おほたば)が一把(は)...
長塚節 「土」
...線香花火を一把持って行ってその器械を使わせてもらったら...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...人には一把(わ)の菜の慈悲もなかりき...
宮崎湖処子 「空屋」
...胡麻穂が一把(わ)二百五十円とすると二十把はいるし...
室生犀星 「生涯の垣根」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...藁一把與へてくれる者もないと...
吉川英治 「折々の記」
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