...事務所から一手に陸軍糧秣廠(りょうまつしょう)に納める事になっていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...わけもなくその横町の客を一手に吸いよせて...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...しかれども一人一手にてせいするゆゑ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一手に委任するから...
直木三十五 「南国太平記」
...往診のカバン持ちを一手に引き受け...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...雲の如き群雄をことごとく一手に収攬(しゅうらん)した政治的大手腕というものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...従容(しょうよう)として十余人を一手に引受けてしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...決定的な勝をもたらした運命の一手について...
野上彰 「本因坊秀哉」
...最近一手に寄進する金持があって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近頃はもう一手に店を切り廻して居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大人三人前を一手に引うけて鼻歌交り遣つて除(の)ける腕を見るもの...
樋口一葉 「わかれ道」
...伊予蜜柑を一手にあつかっている店である...
火野葦平 「花と龍」
...この地の理想を一手にかね備えた街を各民族が取り合いしないという筈はない...
横光利一 「欧洲紀行」
...会社は支那の労働者を満鉄へ一手に供給する事を営業とし...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...すぐ一手になって...
吉川英治 「三国志」
...夏侯淵と一手になった...
吉川英治 「三国志」
...一歩もいそいで信忠卿と一手になって御奉公の最後を尽さねばならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほとんど天下の兵といっていいものを正成が一手にひき寄せていたため...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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