...わけもなくその横町の客を一手に吸いよせて...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...又一手に首級(しゆきう)を抱(かか)へ他手に石槍形の匕首を携(たづさ)へたる人物の石面彫刻物(せきめんてうこくぶつ)有り...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...葉子はそれを一手に引き受けて...
徳田秋声 「仮装人物」
...何時もオ・ケで進んで一手に引受けることにしてゐる北海道産れの女...
徳田秋声 「のらもの」
...服部さんの後一手に引受けて百版まで売り弘めた野村さんの手を「みみずのたはこと」が今更離れると云うは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...服部君の死後一手に「みみずのたはこと」を引受くるに到って其熱心は正に酬われたのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...黒岩涙香は扶桑堂(ふそうどう)一手に出版したのは...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...後徳川家康の御朱印(ごしゆいん)を頂いて東日本三十三ヶ國の秤の管理專賣を一手に掌握(しやうあく)し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大人三人前を一手に引うけて鼻歌交り遣つて除(の)ける腕を見るもの...
樋口一葉 「わかれ道」
...何彼(なにかに)の差別なく一手に引き受け...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...公儀御一手にて御引請相成...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...百般の文事を一手に統轄し...
福沢諭吉 「学問の独立」
...読書社中の一手にこれをとるがゆえに...
福沢諭吉 「学校の説」
...羽左と菊五郎でいゝ役は一手になっちまふので他の役者はほんの一寸宛...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ヒラキの型の一手によってあらわされ得ると同時に...
夢野久作 「能とは何か」
...左右の兵を一手にまとめ...
吉川英治 「三国志」
...麾下数万の兵力を一手にあわせて...
吉川英治 「三国志」
...前田などの大軍を一手にひきうけて...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索