...外に官衙(やくしよ)や銀行会社などの印刷物を一手に引受けてやつて居るので...
石川啄木 「菊池君」
...奈破翁(ナポレオン)がついに一手にこれを統(す)ぶるということになったのである...
大隈重信 「日支親善策如何」
...わけもなくその横町の客を一手に吸いよせて...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...やがて一手に集まった両方の軍勢が牡鹿城を包囲した...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...全国の納本をわが館で一手に引受けて...
中井正一 「国立国会図書館」
...ことにスミソニアンの交換事務を一手に引き受けて...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...あれを一手に築いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしたものだよお前は当家のお聟(むこ)じゃないかえいわば一門同様なお方が長州なんどのお先に使われ狐になるとは呆(あき)れたものだよ四十二万のお高はどうした妾(めかけ)にばっかり入れあげたのか譜代恩顧の郎党励まし一手に引受け長州討ったら少しは先祖へ言いわけ立つベイ加賀さん...
中里介山 「大菩薩峠」
...米国では殆(ほとん)どこの方面の研究を一手に引き受けた形で...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...誰かが一手に受けて米国へ送ったともいわれている...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...お前が一手に引受けて調べて見ちやどうだ」「やつても構ひませんかね」「言ふ迄もないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一手に引受けるほど遊びに顔を売った旦那を彼女は旦那にしたのだった...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...伴奏を一手に引受ける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...汽車辨を一手にまかなつた...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...ロンドンで唯一手に入るところだと聞きました」カー夫人が妙な声を上げた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...柳原に点灯会社ができて市中各戸の点灯を一手に請負い...
山本笑月 「明治世相百話」
...ジャックは医者の役を一手に引受け...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...逓信省は之(これ)を或(ある)会社へ一手に委託して配達させて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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