...ひとつおまえさんあれを一手に引き受けて遺作展覧会をやる気はありませんか...
有島武郎 「ドモ又の死」
...ことに私の家では亭主が病んでいるため隣組のおつき合いは残らず妻が一手に引受けねばならず...
伊丹万作 「わが妻の記」
...此のあいだに朝倉ぜいと一手になって...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...自分の口一つで一手に引受けることが何の雑作もなさそうに思えたが...
徳田秋声 「あらくれ」
...店を一手に切りまわしていたところから...
徳田秋声 「縮図」
...靴下の繕いは一手に引き受けている...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...あれを一手に築いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...決定的な勝をもたらした運命の一手について...
野上彰 「本因坊秀哉」
...黒岩涙香は扶桑堂(ふそうどう)一手に出版したのは...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...西陣(にしぢん)の織物を一手に捌(さば)いた本家福屋の番頭から仕上げた善兵衞が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後徳川家康の御朱印(ごしゆいん)を頂いて東日本三十三ヶ國の秤の管理專賣を一手に掌握(しやうあく)し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...数千百年の古(いにしえ)より全国の権柄を政府の一手に握り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...つまりこの世で唯一手に入れたいものになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それを手蔓にいつしか一手に大阪中の寄席を掌握してしまった彼であるから...
正岡容 「寄席」
...畠の耕作を一手にひき受けるのみでなく...
柳田国男 「母の手毬歌」
...会社は支那の労働者を満鉄へ一手に供給する事を営業とし...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...関羽と一手になって曹操の中軍を完膚(かんぷ)なきまで討ちのめすこと」孔明のひとみは...
吉川英治 「三国志」
...その一手にゆだねられている留守司の重職なので...
吉川英治 「新・水滸伝」
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