...東京のものを一手に引受けていた時があった...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...しかれども一人一手にてせいするゆゑ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...相手も一手に対して一手だけはさしてくるのだから...
関根金次郎 「手数将棋」
...やがて三七のぶたか公と五郎ざえもんのじょうどのと一手になって大坂へ馳せのぼられ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...葉子はそれを一手に引き受けて...
徳田秋声 「仮装人物」
...服部君の死後は新橋堂野村君の一手に「みみずのたはこと」は扱われた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その頃水府の煙草を一手に捌(さば)いた老舖(しにせ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイこの間私が一手に引受け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大人三人前を一手に引うけて鼻唄交り遣つて退ける腕を見るもの...
樋口一葉 「わかれ道」
...又或(あ)る時江戸市中の下肥(しもごえ)を一手に任せてその利益を政府に占(し)めようではないかと云う説が起(おこっ)た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...伴奏を一手に引受ける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...舟歌は一手に引きうけたぞ...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...それを手蔓にいつしか一手に大阪中の寄席を掌握してしまった彼であるから...
正岡容 「寄席」
...――領内の材木を一手に扱いたいため...
山本周五郎 「いさましい話」
...この地の理想を一手にかね備えた街を各民族が取り合いしないという筈はない...
横光利一 「欧洲紀行」
...――そして今は、武田方と北条勢が、一手になって、安中城を遠巻きにしてるじゃねえか』『えっ、安中城を』『そうさ...
吉川英治 「篝火の女」
...前田などの大軍を一手にひきうけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分の一手に占(し)められる――と...
吉川英治 「新書太閤記」
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