...自分の口一つで一手に引受けることが何の雑作もなさそうに思えたが...
徳田秋声 「あらくれ」
...葉子はそれを一手に引き受けて...
徳田秋声 「仮装人物」
...服部さんの後一手に引受けて百版まで売り弘めた野村さんの手を「みみずのたはこと」が今更離れると云うは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...国家の情報を一手に集める資料をあつめる中心となることが試みられたのである...
中井正一 「巨像を彫るもの」
...ことにスミソニアンの交換事務を一手に引き受けて...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...黒岩涙香は扶桑堂(ふそうどう)一手に出版したのは...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...近頃はもう一手に店を切り廻して居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その頃水府の煙草を一手に捌(さば)いた老舖(しにせ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百般の文事を一手に統轄し...
福沢諭吉 「学問の独立」
...わたくしが非難を一手に引き受けましょう」「大変なことになりますよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...……一手にひきうけて世話をしてやりたいとか...
山本周五郎 「寒橋」
...――そして今は、武田方と北条勢が、一手になって、安中城を遠巻きにしてるじゃねえか』『えっ、安中城を』『そうさ...
吉川英治 「篝火の女」
...兵糧方を一手に指揮している者だ...
吉川英治 「三国志」
...関羽と一手になって曹操の中軍を完膚(かんぷ)なきまで討ちのめすこと」孔明のひとみは...
吉川英治 「三国志」
...すぐ一手になって...
吉川英治 「三国志」
...夏侯淵と一手になった...
吉川英治 「三国志」
...自分の一手に占(し)められる――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、彼の弟たちを始め、帷幕の興世王、玄明、不死人などの輩も、「――新たに東(とう)八ヵ国を、お館の一手に、掌管し給う政令始めの祝典でもありまする...
吉川英治 「平の将門」
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