...一息に線路を下(くだ)り出した...
芥川龍之介 「トロッコ」
...ぐいと一息に飲もうとすると...
芥川龍之介 「妖婆」
...そんあと水ば五合ばっかり一息に飲みましたと」「泥水を?」「泥水が飲めるもんですか...
梅崎春生 「幻化」
...一息に口の中に流しこんだ...
海野十三 「大使館の始末機関」
...彼はそこを一息に駈け抜けて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...茶の匂いがひどく良いので一息に飲んで...
田中貢太郎 「水莽草」
...彼はそれをも一息に飲み干した...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...やはりフンガー・ボールの水を一息に飲み干したそうだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...妻道子二十八歳」龍之介はすらすらと一息にレジスター〔(register =記名する)〕して...
平林初之輔 「謎の女」
...吉里は一息に飲み乾し...
広津柳浪 「今戸心中」
...二つの鉢の牛乳を一息に飲んでしまいました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...一息にぶどう酒を飲んでしまうと...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...一息にいそげ!」かごは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そういうとコップの水を一息に飲んだ...
山川方夫 「恐怖の正体」
...臍(へそ)の処を左へ半廻転……恥骨(ちこつ)の処まで一息に截り下げて参りますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...グウ……と一息に飲(や)りかけたが...
吉川英治 「剣難女難」
...富者も餓鬼(がき)! 貧者も餓鬼! そして、滔々(とうとう)と、この人の世を濁流にする――」額(ひたい)に汗をして、そこまで、一息にいった...
吉川英治 「親鸞」
...眼をねむって一息に――「おお...
吉川英治 「無宿人国記」
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