...彼は掌面に盛つてゐた仙薬の全分量の半分だけを一息にぐつと嚥み下したかと思ふと...   
薄田泣菫  「独楽園」 
...うまく一息におりられたぞ)道夫は気もちがよかった...   
田中貢太郎  「馬の顔」 
...ぐっと一息に干した...   
豊島与志雄  「叔父」 
...土蔵の二階から倉の戸前まで一息に駈け下りてしまいました...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...一息に歩いてしまいました...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...一息に呷つた後で...   
葉山嘉樹  「井戸の底に埃の溜つた話」 
...私はグッと一息に飲みほすと...   
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」 
...一息に嚥(の)み込んでしまったんでございまス...   
久生十蘭  「ノンシャラン道中記」 
...ぐッと一息に飲み乾(ほ)した猪口を小万にさし...   
広津柳浪  「今戸心中」 
...急な坂を一息に駈け昇つてしまふ...   
牧野信一  「駆ける朝」 
...」私はお雪が持つて来たコツプの水を一息に呑んで起ちあがるのであつた...   
牧野信一  「ダニューヴの花嫁」 
...」と蜘蛛はただ一息に...   
宮沢賢治  「蜘蛛となめくじと狸」 
...それは一息に書きあげられたものではなく...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...一息に廊下をかけ抜けて...   
夢野久作  「白髪小僧」 
...のどが渇(かわ)いてたまらねえ」雲霧は話をそッちのけにして取りあえず大きな切れを一息に食い終って...   
吉川英治  「江戸三国志」 
...ただ一息に目をつむって飲み干した...   
吉川英治  「剣難女難」 
...がぶがぶと一息に飲んだ...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...楽しき家庭があればこそ朝より夕まで一息に働いた...   
和辻哲郎  「霊的本能主義」 
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