...一息に駆出すようにして来たんです...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「一息にこの溝(みぞ)を飛ぶんだぞ...
薄田泣菫 「茶話」
...それから三人ぐっと一息に飲みほした...
太宰治 「乞食学生」
...彼も一息にのんだ...
豊島与志雄 「蠱惑」
...その品が偽り物ならば、偽り物、真実ならば真実と、一通り、掛役人にて取調べされるよう御指図なさるのが、月番の貴殿の役では」名越は、大きい声で、一息に、ここまで喋ると、将曹が、真赤になったかと思うと「黙れっ、黙れっ」と、叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...だから勇気はいよいよ増して一息に追いかけた時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...一息にこれだけのことを喋って...
中里介山 「大菩薩峠」
...一息に前へすすめないのでした...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...一息に大もうけをしようとしたのでしょうが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」と蜘蛛はただ一息に...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...一息にクッと飲み...
三好十郎 「冒した者」
...柴田 (それまで飲むのを忘れて手に持っていたコップの水を一息に飲んで...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...やあ! (一息に飲んだ酒に激しくむせる)プッ! うまい...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...たゞ一息に呑み乾した...
村山槐多 「殺人行者」
...ハッハッハッハッ」正木博士は一息にこう云ってしまうと口一パイの白い義歯を露(あら)わしつつ高らかに笑って見せた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうして、六条の範綱(のりつな)の館(やかた)まで、一息に来たが、折わるく範綱は後白河法皇の院の御所へまかり出ていて、まだお退(さ)がりにならないという...
吉川英治 「親鸞」
...弱音じゃない」一息には飲みきれないで...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一息に飲んでしまった...
吉川英治 「松のや露八」
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