...糸的(こう)もよく一息に饒舌(しゃべ)ったなあ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...残りを一息にあおった...
梅崎春生 「幻化」
...道場荒しの豪の者を鎌で一息に遣りおった...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...広川氏は停車場(ステーシヨン)から一息に駿河台の自宅へ帰つて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...高い木のてつぺんまで一息に...
土田耕平 「柿」
...子供部屋から燻し出してくれる……」彼はほとんど一息に飮みほして...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...一息にこれだけのことを喋って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっと一息には言えない建物があるのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はそれを一息に飲み干した...
堀辰雄 「恢復期」
...僕は一息にぐっと飲んだ...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...そんなに一息に何もかも過ぎ去らせておしまいなさいますな...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...」とて一息に飲みぬ...
森鴎外 「文づかひ」
...それに己は汽車旅を一息に長く続けるのは嫌いなのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...臍(へそ)の処を左へ半廻転……恥骨(ちこつ)の処まで一息に截り下げて参りますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ガブ……と一息に呑み干した...
吉川英治 「剣難女難」
...銀(しろがね)の碗(わん)で一息にほして...
吉川英治 「三国志」
...一息にうまくしゃべれた...
吉川英治 「平の将門」
...若し船の都合がよかったらずっと一息に下田まで行ってもいいと思っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索