...一心不乱に祈念をこめる――これだけでも普通の女なら...
芥川龍之介 「妖婆」
...ぐるぐるの櫛巻にして一心不乱に先生の画風を学んだり...
上村松園 「三人の師」
...伯父夫婦が仏壇の前で一心不乱に団扇(うちわ)太鼓や拍子木を叩いて御題目を唱えているではありませんか...
江戸川乱歩 「黒手組」
...それこそ一心不乱に食べてゐる...
太宰治 「お伽草紙」
...一心不乱に本を読む...
太宰治 「雌に就いて」
...一心不乱に勉強しなければならぬと思った...
田山花袋 「蒲団」
...そんな時でも恐ろしく真面目で沈鬱で一心不乱になっているように見える...
寺田寅彦 「イタリア人」
...一心不乱に調べ続け...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...「やあ」一心不乱に書物に見入っていた目を移して...
中里介山 「大菩薩峠」
...広くもあらぬ屍体の焼かれあとを一心不乱にせせり散らしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...一心不乱に大根おろしをかきおろして...
中里介山 「大菩薩峠」
...――ことにあの色の黒い女学生が一心不乱に体操をしているところを拝見すると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...六一心不乱に勉強しだした...
正岡容 「小説 圓朝」
...しかるに余り侮り過ぎて眠り過ぎた間に亀は遅いものの一心不乱に歩み走ってとうとう目的点へ着いたので兎の眼が覚(さ)めた時はすでに敗けいた...
南方熊楠 「十二支考」
...一心不乱にその方をほどきに懸る内...
南方熊楠 「十二支考」
...なおも一心不乱に掘って掘って掘り続けて行くと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一心不乱に斬って斬って切り結んでいる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...信長侍坐(じざ)の諸将が、常に、兵を談ずる側にいて、この少年は、それがいかに深更(しんこう)に及ぶとも、かつて倦怠(けんたい)を見せたことなく、一心不乱に、語る人の口元を見ていたと...
吉川英治 「新書太閤記」
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