...一心不乱に笛を吹き出しました...
芥川龍之介 「犬と笛」
...一心不乱に祈誓を凝(こ)らいて...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...一心不乱にせっせと少しばかりのこわれおもちゃをいじくり回していた...
有島武郎 「或る女」
...一心不乱に動かす手足と同じほどの忙(せわ)しさで...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...だから一心不乱に自己を表出しようとする芸術家は即ち無意識の間に国民の要求を実現させつつあるものである...
津田左右吉 「芸術と国民性」
...一心不乱に拝んでいた...
徳田秋声 「仮装人物」
...人は一心不乱になりさえすれば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...蛇籠作りが一心不乱に蛇籠を編んでいるのがかすかに見られて...
中里介山 「大菩薩峠」
...うつくしき、極(きわ)みの歌に、悲しさの、極みの想(おもい)、籠(こも)るとぞ知れ」なるほどいくら詩人が幸福でも、あの雲雀のように思い切って、一心不乱に、前後を忘却して、わが喜びを歌う訳(わけ)には行くまい...
夏目漱石 「草枕」
...一心不乱に少女の頭の上に乗(の)しかけるように翳(かざ)して...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...烈しい光線で瞳孔(どうこう)の開くのも構わず一心不乱に見つめている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一心不乱にお金を溜めました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一心不乱にもがいたり足掻いたりした挙句...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...六一心不乱に勉強しだした...
正岡容 「小説 圓朝」
...一心不乱にその方をほどきに懸る内...
南方熊楠 「十二支考」
...なおの事一心不乱になって考え続けて行く...
夢野久作 「暗黒公使」
...一心不乱に爪牙(つめ)を磨(と)ぎ澄ましている二人であったのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一心不乱に窯焚(かまた)きをしている若者二人の影...
吉川英治 「増長天王」
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