...私はそれらの不安な感じを払い除けたい一心から...
芥川龍之介 「疑惑」
...わたくしはこの心の秤(はかり)を平(たい)らに致したい一心から...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...子煩悩の一心から...
芥川龍之介 「地獄変」
...祟られたくない一心から...
芥川龍之介 「上海游記」
...そつちに行つている伜に会いたい一心からであつた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...そうするように伯父へ薦(すす)めたい一心から...
海野十三 「断層顔」
...それは私の一心からで...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...芸者にあなどられたくない一心から...
太宰治 「酒の追憶」
...そしてカヤノもまた神を悦ばせたい一心から歌っているのであろう...
永井隆 「この子を残して」
...昔し以太利亜(イタリア)の画家サルヴァトル・ロザは泥棒が研究して見たい一心から...
夏目漱石 「草枕」
...師匠に敵を討たせたい一心からだと思つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人をよろこばせたいという一心から...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...わたしは直りたい一心から渇いて死んだ哀れな病人を見たことがある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かお大師様に差し上げたい一心から...
柳田國男 「日本の伝説」
...「私の首を覘ったのは御家を思う一心からだろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...だがどうかして治りたい一心から...
山本周五郎 「柳橋物語」
...関所を越えようという一心から...
夢野久作 「斬られたさに」
...帝(みかど)に御対面なされたい一心から...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索