...性来一徹な父は何度わたしにせがまれても...
芥川龍之介 「雛」
...あの女(ひと)の生(き)一本な一徹な性格がひどく私の心を惹きつけたのです...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...恐ろしい、血なまぐさい、一徹な観念だ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...熱烈な気質と一徹な精神との彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その詩の一徹な息吹(いぶ)きは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なにか一徹な熱いものが籠っているのを感じました...
豊島与志雄 「白藤」
...どこか一徹な伝法らしい気質...
豊島与志雄 「立枯れ」
...清純な一徹な光りに澄みながら底に謎を含んだような彼女の眼が...
豊島与志雄 「反抗」
...そして一徹な気象で...
豊島与志雄 「霊感」
...頑固(がんこ)一徹な父親をけしかけて自分たちに都合の好い跡目を拵(こしら)え...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼の一徹な復讐心を磨滅させてしまうことは出来ない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...こんなにまで一徹なところもお目にかけたのです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なぜ自分はこうまで一徹な心であろうと薫は反省もされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうお怒りにならないでも……」一徹な忿懣(ふんまん)の前には...
吉川英治 「私本太平記」
...さても婆娑羅を知らぬ一徹な御仁(ごじん)かな――と...
吉川英治 「私本太平記」
...「……そのような下郎の暴言、いや一徹など、ご失笑にも値(あたい)せぬかとぞんじますが、しかしいつか信(しん)をなしてくる一般の誤解ほど恐ろしきはございませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...その五体もあらわしている我意一徹な線であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...武辺一徹な黄信(こうしん)を...
吉川英治 「新・水滸伝」
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