...その眼にはすぐ川森爺(じい)さんの真面目(まじめ)くさった一徹な顔が写った...
有島武郎 「カインの末裔」
...彼の一徹な意志と情熱とを...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...」一徹な見幕でした...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...」――しかし相手の一徹な論理は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分を選んだ一徹な友の意志に服従して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ一徹な純真さだけしかないと...
豊島与志雄 「自由人」
...そして一徹な気象で...
豊島与志雄 「霊感」
...それを受けつけなかった兵馬の一徹なところは...
中里介山 「大菩薩峠」
...一徹な歯を喰いしばる利助の気持を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...父親そっくりの一徹な顔に土埃と垢をつけ...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...「みの」はさういふ一徹な犬で...
平山千代子 「「みの」の死」
...正宗氏は――この一徹な厭世主義者である正宗氏は...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...なぜ自分はこうまで一徹な心であろうと薫は反省もされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...正直(せいちょく)で一徹な老人は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...頑固一徹な、明治二十年頃まで丁髷(ちょんまげ)を戴いて、民百姓は勿論、朝野の名士を眼下に見下していた漢学者の父、杉山三郎平灌園(かんえん)を説き伏せて隠居させ、一切の世事に関与する事を断念させて自身に家督を相続し、一身上の自由行動の権利を獲得すると同時に、赤手空拳、メクラ滅法の火の玉のようになって実社会に飛出したのが、彼自身の話によると十六歳の時だったというから驚く...
夢野久作 「近世快人伝」
...単純一徹な金吾には...
吉川英治 「江戸三国志」
...この一徹な友にも分っては貰いにくい...
吉川英治 「新書太閤記」
...武辺一徹な黄信(こうしん)を...
吉川英治 「新・水滸伝」
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