...その連中も今ではもう一廉(かど)の俳人気取りで...
薄田泣菫 「茶話」
...何か自分では一廉(ひとかど)の彫刻師になったような気持で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一廉(ひとかど)の紳士に何の必要もなく耻(はじ)を掻(か)かしたように思えて仕方がなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...洋行迄(まで)して一廉(ひとかど)の肩書を持って帰朝すれば...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一廉(ひとかど)の勇士の首であったら皆そう云う風に綺麗(きれい)に汚れを除いてから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...成るほど此の男は一廉(ひとかど)の大名らしい品格と貫禄(かんろく)とを備えているけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それでもう一廉の小説作者である...
田山録弥 「小説新論」
...『埋木』と『即興詩人』とは、当時、苟くも文学に志してゐるものゝ読まぬものはないといふ位に評判のあつた作で、一廉の作家達も、それに由つて裨益されることが多かつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...もう一廉(ひとかど)の若者になっていた...
徳永直 「あまり者」
...共に材幹手腕ある一廉の人物にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...われ人(ひと)共に公禄(こうろく)を食(は)むもの及ばずながらそれぞれ一廉(ひとかど)の忠義を尽(つく)さねばなるまいと...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...吾輩も一廉(ひとかど)の水彩画家になり得る理窟(りくつ)だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...後年禪宗界に於て一廉の根據地と目せらるゝに至りたる美濃の如きも其禪宗を接受したのは遙かに關東殊に相武よりも後くれ...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...一廉(ひとかど)のチャンタン(高原人)らしい見かけになった...
久生十蘭 「新西遊記」
...その教官には一廉(ひとかど)の学者が多く...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...」榮一は一廉(ひとかど)のいゝ思ひ付きのつもりで云つたことを...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...兎(と)に角(かく)一廉(ひとかど)の大工場になった...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...一廉(ひとかど)の物を拵えた気になっているが好い...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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