...彼女は一己の力で成功を手に入れた...
...一己の欲望に流されないように注意しよう...
...彼は自らの一己の力のみでこの困難を乗り越えた...
...一己の判断で行動することも大切だ...
...彼は一己の思考で、自分自身の哲学を築き上げた...
...完(まった)く万一己が承知しない場合に...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...少なくとも自分一己の世界に在りては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...再び一己の感情に形而上學的背景を與へることを許されるならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...或は幾許もなく俺一己の道に踏込むにしても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...(四年の暮)八 二つの途1一己の私事から出發することを許して戴きたい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...受けた攻撃の主意を自分一己(いっこ)の事とせず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...寧ろ私一己の考えをもってすれば勿論悉く削除したいくらいである……」と切り込み...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...また我一己として考えて見ますに...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其の頭脳は独自一己の圭角を有せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...河野一己の脳中から生れた趣向であつたことが分明(わか)るやうになつた...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...殊に一己の創見によつて著述することに興味をもつて來た...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...匹夫の任侠の徒が臂を攘げて一己の志を行ふ者と一樣には論ぜられないのである...
内藤湖南 「聖徳太子」
...真の勝利者は第一己(おの)れなる者を全然破り...
新渡戸稲造 「自警録」
...先第一己の體を養生し...
福澤諭吉 「養生の心得」
...一己(いつこ)の利益から云へば競争者の無い方が好(い)い様な物の...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...わたくし一己(いっこ)の好悪(こうお)によっていうと...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...自分一己としては地震を怖れても火事を怖れてはいなかった...
和辻哲郎 「地異印象記」
...一己の心霊の満足は目的でない...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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