...心を引かれる事は何んでも貴い正直さでたづねます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その困難に出遇ふ程燃えさかる真実に対する愛の情熱に心を引かれるのであつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...いつも通るたびに心を引かれる景色」とある...
竹久夢二 「砂がき」
...地震学に興味をもつようになったのは船舶の振動に関する研究から自然に各種構造物の振動に関する問題の方に心を引かれるようになったためであるらしい...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...明晰な洞察力で問題の新しい方面へ切り込んで行く手際の鮮やかさに心を引かれる...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...果樹などの前景に雑草の乱れたような題材は今でもいちばんに心を引かれる...
寺田寅彦 「路傍の草」
...妙に心を引かれるくせがあって...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...やがていかにも心を引かれるやうにひたりと硝子に顏をつけて...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...そのじき傍を通って居る町への往還を行くおぼろげな人影や馬の嘶きなどのために小器用な背景となるその家は一しお心を引かれる様な姿であった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...益田にて石見(いわみ)益田(ますだ)には二つ心を引かれるものがある...
柳宗悦 「雲石紀行」
...それが示す美とに心を引かれる方があったら...
柳宗悦 「工藝の道」
...※私はこの写本に並ならず心を引かれる...
柳宗悦 「工藝の道」
...心を引かれるような連中の思いつきであって...
柳田国男 「海上の道」
...世界中のことにも関心を引かれるようになったことに不思議はない...
柳田国男 「故郷七十年」
...心を引かれるのも由来があることらしい...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...此の場合ベンチに腰を掛けて動かないのは過去に心を引かれる危險があつたから...
横光利一 「悲しみの代價」
...僕はこれらの画に心を引かれる...
和辻哲郎 「院展遠望」
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