...碁の一局を楽しむ...
...一局を制するためには勝負に徹する必要がある...
...今日は一局だけ打とうと思っていたが、時間があまりにもたくさんあるので、もう一つ打とうかな...
...一局終わるとしばしばお茶が出される...
...緊張感のある一局になった...
...一局部の話柄(わへい)に留(とゞ)まるのみ...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...やはり一局二百円ということにしなさいよ」「うん...
梅崎春生 「Sの背中」
...あなたも鉱毒事件のような一局部の問題に汲々としている場合でない」と島田が忠告したのに対し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さうして己の知つて居る所丈けの一局部の御話でも之を申上げまして皆樣の御救ひを頂き...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...たとえば十年前に発見されたある事実に関するある一局部のきわめて特殊な研究が新たに成功したというような場合に...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...これに対する社会の一局部のヒステリー的爆発がああいう形を取ったのだと解釈することは誤っていなかったようだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...秦と波多野との碁がまだ一局も終らないうちに...
豊島与志雄 「非情の愛」
...一局の勝負がついた時であったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...まして材をその一局部に取って纏(まとま)ったものを書こうとすると到底万事原著による訳には行かぬ...
夏目漱石 「薤露行」
...白雲の自然に岫(しゅう)を出でて冉々(ぜんぜん)たるごとき心持ちで一局を了してこそ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...呉清源との天元の一局にしても...
野上彰 「本因坊秀哉」
...しかしながら浪漫派の運動は単に詩壇の一局部にのみ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...一局地以外に伝播する見込みのない時代にたとい木版とはいいながらも...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...社会の一局部に限定された現象であると考へる人々の芸術観を代表する...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...学校教育の一局部を変革して...
福沢諭吉 「徳育如何」
...今度はもらったぜ』一局...
吉川英治 「魚紋」
...比較にならないほど小さい一局地の騒ぎであったにかかわらず...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ一局でやめてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
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