...碁の一局を楽しむ...
...一局を制するためには勝負に徹する必要がある...
...今日は一局だけ打とうと思っていたが、時間があまりにもたくさんあるので、もう一つ打とうかな...
...一局終わるとしばしばお茶が出される...
...緊張感のある一局になった...
...一度否定された一局部が...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...仙人一局の碁未だ終らざるに...
大町桂月 「町田村の香雪園」
...一局また一局と、だんだん負けこんでくるにしたがって、また癇のむしがたかぶってきたのでしょう...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...其隆中の別天地空のあなたを眺むれば大盜競(き)ほひはびこりてあらびて榮華さながらに風の枯葉(こえふ)を掃ふごと治亂興亡おもほへば世は一局の棊なりけり...
土井晩翠 「天地有情」
...私は大抵一局で碁笥(ごけ)をとじる...
中勘助 「独り碁」
...一局の勝負がついた時であったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...突然僕に「市(いっ)さん久しぶりに一局やろうか」と云い出した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...白雲の自然に岫(しゅう)を出でて冉々(ぜんぜん)たるごとき心持ちで一局を了してこそ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...呉清源との一局が...
野上彰 「本因坊秀哉」
...碁打(ごうち)友達が來て、一局、二局とツイ夢中になつて、甥(をひ)が歸つたのも知らずに居たが――」さう言ふのは、四十前後の立派な武家です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一方、四畳半に飛び込んだ親分の万七は、物馴れた調子で、たった一と目で大体の様子を見てとると、あとは組織的に、一局部局部へ、抜かりのない検索眼を注ぐのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎と一局(きよく)圍(かこ)んでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一局地以外に伝播する見込みのない時代にたとい木版とはいいながらも...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...唯是れ一局處の障害にして憂るに足らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...今度はもらったぜ』一局...
吉川英治 「魚紋」
...『もう一局』『お……』『お陸...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ははは、さあ一局やろう、盤をもて)あとにも先にも、叱言(こごと)をいわれたのは、この時だけであるけれど、いまでも思い出すと、ひや汗がながれて来ます――世のなかに老公ほどやさしいお方もないが、老公ほど怖いお方もありませぬ――と、彦兵衛はいま、持ち出そうとする猪(しし)をまえに、小屋の口で、そんなおしゃべりを長々していた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...世相の一局部だけを見て一概に罵(ののし)り嘆くにはあたりません...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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