...名は記録によって一定しない...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...街の両側にはバラック建の高低の一定しない簷(のき)が続いて...
田中貢太郎 「文妖伝」
...文体すらまだ一定しないやうな時代で...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...国語が一定しない...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...生ずる割れ目の線の数や長さは千差万別であってなかなか一定しない...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...かの傳へを採るとか一定しない...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...色々混雜してまだ一定しない時代であつた...
内藤湖南 「支那目録學」
...相場(そうば)が一定しない...
新渡戸稲造 「自警録」
...この音を写した種々の万葉仮名の支那古代音もtsで初まるものや、chで初まるものや、sで初まるもの、shで初まるものなどあって、一定しない...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...諸説があって一定しないが...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...笑ひが一定しない感じである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この三時の際限に関しては、末法は正像の後一万年とすることは諸説の一致するところであるが、正像の二時については、あるいは正法五百年像法千年といい、あるいは正法千年像法五百年といい、あるいは正法五百年像法五百年といい、あるいは正法千年像法千年といって、一定しないが、親鸞は正法五百年像法一千年末法一万年の説を採った...
三木清 「親鸞」
...或は貞伯に作つてあつて一定しない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...このように雑多で一定しない諸説によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほとんど皆長方形であるが大きさは一定しない...
柳宗悦 「工藝の道」
...一定しないがね」「――どうして...
山本周五郎 「山彦乙女」
...行きと帰りの賃金が一定しない欠点がある...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...相場は無論一定しないが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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