...入道さま御一存でもつてしかるべく御返辞のお手続きにとりかかつて居られるとの事の由を...
太宰治 「右大臣実朝」
...自分の一存でも決定の付かぬ情けねえ野郎であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...その方一存で、胸の中へしまっておくべき事柄とは、ちがうではないか」「恐入りまする」「今一応取調べるが、その方の討取ったのは確に、相馬大作であろうな」「はっ」「よし退れ」「お耳に逆らって、恐入ります」右源太は、心の中で、微笑しながら、詰所へ退ってきた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...一存でござりまするが...
直木三十五 「南国太平記」
...留守をあずかる拙者の一存で...
中里介山 「大菩薩峠」
...「押しけ嫁なら俺の一存できめるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「むろん僕の一存でやった仕事で...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...戻ってきたのは私の一存です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...父上のお云いつけか」「――私の一存でございます」「――なんのために」半三郎はまた頭を垂れ...
山本周五郎 「菊千代抄」
...一存でございますが...
山本周五郎 「城を守る者」
...そこで武部小四郎は一切が自分の一存で決定した事である...
夢野久作 「近世快人伝」
...ワシの一存で片端(かたっぱし)から斬り棄(すて)る事にしておった...
夢野久作 「近世快人伝」
...ですから私の一存で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すべて謙信公の御一存であって...
吉川英治 「上杉謙信」
...今朝、てまえ一存で、ひそかに韓胤の旅館を訪問し、彼とは内談しておきました」「なに...
吉川英治 「三国志」
...高氏がいいつけたぞ」「一存です...
吉川英治 「私本太平記」
...正成一存で、賭(か)けられようか」「…………」「さらに領下の百姓や億衆のくるしみまでを予想すれば、おぞ毛がふるわれてくるばかりだ...
吉川英治 「私本太平記」
...また信長の意も伺わず一存で開門する理由もない...
吉川英治 「新書太閤記」
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