...私一存では何(ど)うとも計らひ兼るのです...
薄田泣菫 「茶話」
...私の一存であなたを連れて行くのです...
太宰治 「帰去来」
...自分の一存ではどうすることも出来ず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...兎に角あたしが自分の一存で行く分には差支えあるまい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わたしに話なしに御一存でお断わりなすってしまったに違いないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...老番頭一存では計らいきれず...
中里介山 「大菩薩峠」
...ツイ父親に内證(ないしよ)で五百兩といふ大金を染五郎の一存で融通(ゆうづう)したことなどが知れた爲だと言はれて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ父親に内証(ないしょ)で五百両という大金を染五郎の一存で融通(ゆうずう)したことなどが知れたためだと言われております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御一存ですぐ決まるのだけれど……」「――たあさまが家格の低い所へ御縁づきというのでは...
長谷川時雨 「九条武子」
...「その問題だけは私の一存でお受け合いすることができかねます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...父上のお云いつけか」「――私の一存でございます」「――なんのために」半三郎はまた頭を垂れ...
山本周五郎 「菊千代抄」
...惣左衛門か」「一存でございます」と久馬が答えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...正成一存で、賭(か)けられようか」「…………」「さらに領下の百姓や億衆のくるしみまでを予想すれば、おぞ毛がふるわれてくるばかりだ...
吉川英治 「私本太平記」
...若党ばらが血気一存でしたことだ...
吉川英治 「私本太平記」
...――それくらいなことは、そちの一存でも、抜かるはずはあるまいと信ずればこそ、そち一名に申しつけ、他の将には、玄蕃の指揮によれとのみ、いうておいたのじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうなと」「一存でちと試みてみたいことがあります...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかもあなたの一存でここは延ばせる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...其方の一存で潰(つぶ)れるか立つかの境(さかい)...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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