...つまらぬ一字一句につまづいて...
太宰治 「思ひ出」
...かならずしも聖書の如く一字一句...
太宰治 「風の便り」
...一字一句、最大の効果を収めようと、うんうん唸(うな)って、絞(しぼ)り出したような名文だ...
太宰治 「女生徒」
...一字一句違わない講演を...
中井正一 「聴衆0の講演会」
...あとの会釈は一字一句も違わない音声と語調でありましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「一字一句も書かない白紙の手紙――世の中にこんな恐しいものはございません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼女は一字一句今だにおぼえていた...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...普請請負いの約定書等には一字一句を争うて紙に記せども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...書中の一字一句、もって人心を左右するにたるものなりとすれば、君臣の義理固き我が国において、十二君に歴事し公山仏(こうさんひっきつ)の召(めし)にも応ぜんとしたる孔子の書を読むもまた不都合ならん...
福沢諭吉 「徳育如何」
...今左にわざとその「赭鞭一撻」の一字一句も改竄せずに...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...拙文中の一字一句はみな悠久のなつかしい哀しいおもひでとなり果てた...
正岡容 「「東京恋慕帖」自序」
...一字一句のすえまで吟味を加えているのだが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...朝日新聞時代に毎日書く原稿が一字一句も訂正しないで例の名文をあっさり書き流すほどの才筆...
山本笑月 「明治世相百話」
...この由来記の内容と一字一句違わないから面白いよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自分の書いたものと一字一句も違わないので...
吉川英治 「三国志」
...一字一句が物狂おしいばかりの真実性に充たされている点...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
...長い間の苦心惨憺! 厳重な獄裡の隙を覗(うかが)いつつ一字一句におそれと悲しみを籠めて書いた手紙...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...あれほど一字一句の使い方...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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