...一字一句の未節に拘泥することは...   
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」 
...二葉亭の『あいびき』は殆んど原作の一字一句をも等閑(なおざり)にしない飜訳文の新らしい模範を与えた...   
内田魯庵  「二葉亭四迷の一生」 
...つまらぬ一字一句につまづいて...   
太宰治  「思ひ出」 
...一字一句、最大の効果を収めようと、うんうん唸(うな)って、絞(しぼ)り出したような名文だ...   
太宰治  「女生徒」 
...………福子はこの手紙の一字一句を胸に置いて...   
谷崎潤一郎  「猫と庄造と二人のおんな」 
...一字一句覚えている...   
近松秋江  「別れたる妻に送る手紙」 
...同じ講演内容を一字一句違わず二時間かかって...   
中井正一  「聴衆0の講演会」 
...あとの会釈は一字一句も違わない音声と語調でありましたから...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...その一字一句が層々(そうそう)連続すると首尾相応じ前後相照らして...   
夏目漱石  「吾輩は猫である」 
...「一字一句も書かない白紙の手紙――世の中にこんな恐しいものはございません...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...「一字一句も書かない白紙の手紙――世の中にこんな恐ろしいものはございません...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...その一字一句が長い時間をかけて丹念に蒐集されて...   
堀辰雄  「「繪本」」 
...一字一句の推敲(すいこう)もゆるがせにすべからざることなり...   
正岡子規  「俳諧大要」 
...一字一句に籠つてゐて...   
水上瀧太郎  「貝殼追放」 
...自分もまた一字一句をも加減(かげん)せず感じたるままを書きたり...   
柳田国男  「遠野物語」 
...一字一句が死との闘い...   
山崎富栄  「雨の玉川心中」 
...この由来記の内容と一字一句違わないから面白いよ...   
夢野久作  「ドグラ・マグラ」 
...一字一句をくり返しくり返しながめていた...   
吉川英治  「三国志」 
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