...そんな悲壮な決心を固めた課長は一夜明けるとたちまち元気を取返し...
海野十三 「火星兵団」
...なにしろ、一夜明けると、城廓(じょうかく)のような大建築物が地上から完全に姿を消してしまったのだから、驚くのも無理はない...
海野十三 「地中魔」
...ことしのお正月に、十九の春なんて、お客さんにからかわれ、羽根を突いてもたのしく、何かいい事もあるかと思って、うかうか暮しているうちに、あなた、一夜明けると、もう二十(はたち)じゃないの...
太宰治 「新釈諸国噺」
...一夜明けるや否や雑煮(ぞうに)として頬張(ほおば)る位のものには違ないが...
「元日」
...一夜明けると、不思議に圓朝の心はまた、カラリと雲が切れていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...こうして、さしもの下城(かひじょう)も、日没と共に、まったく曹操の掌中に収められ、一夜明けると、城頭楼門の東西には、曹軍の旗が満々と、曙光(しょこう)の空にひるがえっていた...
吉川英治 「三国志」
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