...私が丁場で見た一場面は、まるで映画の中のようだった...
...小説の一場面で、主人公がモーツァルトのベートーヴェン楽派について語っていた...
...「……それにしてもそういう因縁の婦人がなぜそれほどに太子のことを思い詰めていられるのでしょう? 自分と仇(かたき)同然な立場に置かれている身の上ではありませんか?」と私は夏の頃のあの一場面を思い浮べながら口へ出してみた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...奇異な悪夢の一場面であった...
谷譲次 「踊る地平線」
...ほろ酔人生の一場面だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...試みに映画の一場面にこの二つのショットを継起せしめたと想像すれば...
寺田寅彦 「映画芸術」
...これも地獄変相絵巻の一場面である...
寺田寅彦 「札幌まで」
...殆んど一切の自然物さえが文化の一場面と化されているのである(例えば土木・農林業・鉱業・発電・その他の産業工学の対象)が...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一場面の撮影が出来るわけではない...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...はなはだしく小粒であることを示した一場面である...
蜷川新 「天皇」
...柔かな月影が野分の海岸を照らし海人の呼声が物凄い須磨の浦の一場面である...
野口米次郎 「能楽論」
...いますんだばかりの古風な活動写真の一場面を...
久生十蘭 「魔都」
...さながら「ハリキリボーイ」の一場面である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...使丁の語りたいのはこの一場面であった...
本庄陸男 「石狩川」
...で――村の私達を常連とするタバン・マメイドの一場面を摘出しよう...
牧野信一 「喜劇考」
...この父と娘の不思議な悲劇の一場面に笑ひの花を咲かせてやらなければならぬと考へて...
牧野信一 「酒盗人」
...何の一場面でも好いからその儘思ひ出して見給へ...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...まるで新派の芝居でする「通夜物語(つやものがたり)」の一場面の如き話になつてしまつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...切放した一場面として見る時は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...……道具は――装置ですよ――何杯でしたっけ?轟 一場面きりです...
三好十郎 「好日」
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