...有っても一向心懸(こころがけ)のございません僕なんざ...
泉鏡花 「婦系図」
...そんな事は一向心着かず……それには...
泉鏡花 「怨霊借用」
...一向心あたりがないという...
海野十三 「蠅男」
...あたくしには一向心当りがございませんのです」「うむ...
海野十三 「蠅男」
...一向心当りがございませんな」「確(たしか)このお寺だと思うのですが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...Kより「この筆蹟に見覚はありませんか」「一向心当りがございません」「鶴子さんは...
江戸川乱歩 「鬼」
...自分には一向心当りがない事...
大阪圭吉 「花束の虫」
...107P.95注意事項【3】要するにその點は一向心配はございません;さてその事業は頗る不利なやうに見えた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...一向心配していないけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そんな事は一向心配しなかった...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...従って誰が自分より先に教授になろうと又博士になろうと一向心配ではない...
戸坂潤 「学界の純粋支持者として」
...客観的現実事物の物質的必然性は一向心を動かすに足りないものである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...乙松が行方不知になつても一向心配をする樣子もなく――江戸の眞ん中を『迷子の迷子の乙松やい』と鉦(かね)や太鼓で探して歩けるかい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...乙松が行方知れずになっても一向心配をする様子もなく――江戸の真ん中を『迷子の迷子の乙松やい』と鉦(かね)や太鼓で探して歩けるかい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日頃子供を手なづけて居る者に心當りはないのかな」「一向心當りは御座いません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...されども紳士は一向心附かぬ容子(ようす)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...妻竈中で種々言い訳すれど一向心を動かさぬを見極め...
南方熊楠 「十二支考」
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