...十億長者――一口に言つてしまふと何でもないが...
薄田泣菫 「茶話」
...鼠はたつた一口に頬張つて...
薄田泣菫 「茶話」
...まあ一口にいふと...
薄田泣菫 「茶話」
...まあ一口に言うと...
太宰治 「春の枯葉」
...一口に言へば日本人は其隣國であり殊に國民經濟生活の最大要素たるべき支那に關して全く沒常識である...
橘樸 「支那を識るの途」
...一口に一年といつてしまふにはあまりにはみ出たものがうようよして感じられるのであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一口に言って見れば...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...一口にいうと伝説化せられたのだというのであって...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...「一口に云えば、心とでも云うようなものでしょうか...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...一口に覆面というけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...遺伝と一口に云うとすこぶる単純なようであるがだんだん調べて見ると複雑な問題で...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...彼女はすぐ小林の主意を一口に纏(まと)めて見せた...
夏目漱石 「明暗」
...一口に紺絣と云っても染のいいのはなかなか高価でしたが...
林芙美子 「着物雑考」
...一口に金座人という改役...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一口につづめていおうなら...
久生十蘭 「魔都」
...一口に言えば男勝(おとこまさ)り……まあ...
二葉亭四迷 「平凡」
...ケーキと一口に称される洋菓子にも色々あるが...
古川緑波 「甘話休題」
...妾(わたし)の故郷の天は一口に言へば...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
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