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饗庭篁村 「木曾道中記」
...一口に言へば、信吾は自分が何処までも勝利者であると感じたので...
石川啄木 「鳥影」
...相手の舵を体あたりでこわすのだと一口にいっても...
海野十三 「怪塔王」
...「一口に云えば、川口氏は盲腸炎だと偽って、嘘の容態を云い、医者を欺いて手術をさせたんです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...と言うのは、外でもないですが、一口に言うと、つまり現場に加害者の痕跡が微塵もないと言う事です...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...「一口に尼になりたいとおっしゃっても...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...一口にいうと伝説化せられたのだというのであって...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...それでなかなか時間もかかるから研究と一口に云うても容易な事ではない...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...普通このやり口を公式主義と一口に云うのだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一口にいえば、円満な平凡な現代婦人らしかった...
豊島与志雄 「小説中の女」
...一口にいえば死を恐れしめない方法である...
正岡子規 「病牀苦語」
...二百両と一口に仰せられても...
三好十郎 「斬られの仙太」
...一口に看病というけれども看病の一番大切な役目は病人の飲食物を調製するのだから看病料理を習わなければ看護学に通じたといわれまい...
村井弦斎 「食道楽」
...后と一口に申し上げても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...耐らなくなつて半焼けの肉片を一口にほほばつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...それを一口に云へば...
吉川英治 「折々の記」
...がぶりと一口に飲み...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人生の欣(うれ)しいことの一つを杯の一口一口に舐(な)めているような顔つきだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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