...鼠はたつた一口に頬張つて...
薄田泣菫 「茶話」
...その事はその事と一口に話せないような仕儀であります...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一口にも二口にも言うことのできない――つまり主として私の性格境遇から由来(ゆらい)した種々雑多な悲しい思い...
近松秋江 「雪の日」
...一口にいうと伝説化せられたのだというのであって...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...一口に方則とは云うものの物理の方則でも色々の種類がある...
寺田寅彦 「方則について」
...一口に百五六十貫づゝも食ひ取るんですからね...
長塚節 「隣室の客」
...一口にていえば、文芸家の仕事の本体すなわち essence は人間であって、他のものは附属品装飾品である...
夏目漱石 「おはなし」
...一口に言つてしまへば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一口にいえば「サンマ」のおばさんだった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...一口につづめていおうなら...
久生十蘭 「魔都」
...まるでペルシアへでも行ったようなんで……一口にいえば...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一口に云へば、一人の男として私を服從に強制しようとしてゐたのだ、彼がそんなに辛抱強く私の強情(がうじやう)を忍び、反省(はんせい)と改悔に長い時間を許したのは、たゞ敬虔な基督教徒としてゞあつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...『新宿は』と一口にいったものだ...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...一口にぐっと呑(の)んだ...
森鴎外 「鼠坂」
...一口に言ってしまえば...
山之口貘 「あとの祭り」
...がぶりと一口にお札を飲んでしまった...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...それも一口に地獄と云っただけじゃ局外者(しろうと)にはわからないだろう...
夢野久作 「難船小僧」
...その一口に忽ち青年の顔が蒼ざめたかと思うと...
横光利一 「旅愁」
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