...一再ならず引き出されて来た...
芥川龍之介 「路上」
...これは我輩の一再ならず言うた事で...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...一再ならず私は見せつけられたものです...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...一再ならず、アントニオ暗殺の計画が、ブリュッセルとエスキュリアル(スペイン王宮)とで計画された...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...これは一再ならず僕には有効であったものである...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...その晩一再ならずその男のことが思い浮かべられたにもかかわらず...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...煩瑣(はんさ)な礼のための礼に対して疑問を感じたことが一再ならずあったからである...
中島敦 「李陵」
...そんな考えを起した事が一再ならずあったので...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...彼等はもう一再ならず彼に警告を与えており...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...訥子またその息先代宗之助の縁故に拠つて帝国劇場へ一再ならず出演してゐる...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...俗に煙ヂウと呼ばれる老前座が空板を叩いてゐるのとてれ臭くも差向ひで一席聴かされたことも一再ならずだつた...
正岡容 「東京万花鏡」
...彼は一再ならず大ブカリアを侵略した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...せっかく村へよこされたトラクターが深夜何者かによって破壊されたという例は一再ならず我々の耳目にさえふれたのである...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...もちろん俺が斬ってやろうと一再ならず思ったが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...このように冴えない・不吉な・顔色や顔つきを示すことも一再ならずあったが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし一再ならず...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...――この出来すぎているほどな子を、父後醍醐も、はじめは、帝血にめずらしい俊豪な獅子児と、ほこりにしておられたのだが、近ごろはまったく、手におえぬ者と、一再ならず、持て余していたところなのである...
吉川英治 「私本太平記」
...私が一再ならず指摘した富の正しい説明を与えたにもかかわらず...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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