...彼女は一先ず手紙を書きました...
...僕達は一先ず返事を待っています...
...明日は一先ず電車の時間を確認しよう...
...一先ず家に着いたらメールして...
...彼は一先ず心を落ち着けるために散歩に出た...
...一先づ解散して捲土重來を期することになりました...
石川三四郎 「浪」
...糸七は一先(ひとま)ず読(どく)しゃとともに安心をしたいと思うのである...
泉鏡花 「遺稿」
...しかし博士が予期していた以上の驚愕にぶつかっていることは事実だ」やがてこの調査団室の風が一先(ひとま)ず鎮まる時が来た...
海野十三 「地球発狂事件」
...内地を離れて五日振りでやうやく彼等は船醉から一先づ解放されたのであつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...一先ず事務所へ引上げた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私は一先ず諸戸屋敷を引上げることにした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一先づ歸られては如何にといふに...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...相手の若者は一先(ひとまづ)其儘次の間へと追遣られた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...これで一先ず内地に帰ってくれ』と云って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一先ず其家に繋いで置いてもらうと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...午前からの来診患者が一先づ絶えたので...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...何は兎もあれ僕はこれで一先づ魔宴の飲代を返済したとばかりに...
牧野信一 「ユリイカ・独言」
...第一先方としても...
正岡容 「小説 圓朝」
...おれはその鼓を一先ず預ることにして別嬪(べっぴん)さんをかえした...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...京都から一先ず帰郷した甚助を迎えて...
吉川英治 「剣の四君子」
...イサックもまた一先ず上海の東洋での黄色い手を棄てて孟買(ボンベイ)に帰る途中であった...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...町長はそのことをカテリーナ・リヴォーヴナの耳に一先ず入れたのだったが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...一先づ沼津の町へ出て...
若山牧水 「樹木とその葉」
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