...彼女は一先ず手紙を書きました...
...僕達は一先ず返事を待っています...
...明日は一先ず電車の時間を確認しよう...
...一先ず家に着いたらメールして...
...彼は一先ず心を落ち着けるために散歩に出た...
...俺あこの秋までで一先(ま)ずきりあげ...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...一先づこの第二の故郷を退いて...
石川啄木 「葬列」
...約半日にして一先ず日暮前に立帰った...
泉鏡花 「婦系図」
...私は一先(ひとま)ず帰宅して明日を待つ外はなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一先づ甲子温泉に戻り...
大町桂月 「白河の七日」
...そこで一先ず自動車とは縁を絶ったが何分不便でたまらない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...午前からの来診患者が一先づ絶えたので...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...私はこの教育家が教育をするには第一先刻から申上げまする如く修養的教育を自分で務める必要が専らあると感じます...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...一先ず手前親分の処までお引揚げになっては...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...一先ず書籍をゴルクム町へ送り返すことを乞うという趣を語って...
穂積陳重 「法窓夜話」
...彼は遂に大正十三年、年三十九にして、はじめて妻子をかかへて、故郷を去つて上京し、一先づ、大井町の陋巷に寓した*...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...一先づ過去のかたちに統一して叙したのである...
牧野信一 「鱗雲」
...はるばると東武電車に乗って東大理学部長寺沢寛一先生の代理なる者が...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...これで一先ず安心です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あらぬ事のみ口走りおりたるを一先ず中之島署に保護し...
夢野久作 「少女地獄」
...一先ずじっと気を落ち着けて皆の顔を見まわしながらニッコリと笑った...
夢野久作 「白髪小僧」
...一先(ひとま)ず寮へ参られた上のご思案となさりませ……」捕手の列の中には...
吉川英治 「剣難女難」
...一先(ひとま)ず袂(たもと)を別とうではないか...
吉川英治 「源頼朝」
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