...「一個人で行くのは不安だ」...
...「彼は一個人で生活している」...
...「私は一個人でいいと思っている」...
...「彼女は一個人で旅行に行った」...
...「彼は一個人でも大丈夫な強さを持っている」...
...故にそれは一個人の内部生活に於いて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...一個人や一黨派で起し得るものではありません...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...如何に北海道といふ自由な天地に來ても、金がなければ、何等の計畫も成立しないと等しく、かの火をともす家人が、一個人として、如何にその一小地積を開墾し得たとても、殆どその效力はなからう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...莊園と云ふのは一面から見れば朝廷の土地を一個人が奪ふのであるから甚だ不法であるが...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...私一個人の思想の歴史を...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...少くとも僕一個人にとって...
太宰治 「女類」
...君一個人の面目問題ばかりでなく...
太宰治 「惜別」
...真っ青な水の澱(よど)んだ広々とした沼があって――それも一個人所有の池とも思えぬくらい広々とした沼があって...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...しかれどももし一個人の力によりて第十九世紀の新世界を湧出(ようしゅつ)することに尽力し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...わが輩を売るのは一個人の事だが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一個人も同じ事だ...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...「代官が一個人の資格をもつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...元来或る理論の体系を一個人の一生で完成することは...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...一個人の力では到底出来ないことである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この時わが立ちし背のほの暗きかたにて、「一個人、一個人」とあやしき声して呼ぶものあるに、おどろきて顧(かえり)みれば、この間の隅にはおほいなる鍼(はり)がねの籠(かご)ありて、そが中なる鸚鵡(おうむ)、かねて聞きしことある大隊長のこと葉をまねびしなりけり...
森鴎外 「文づかひ」
...このときわが立ちし背のほの暗きかたにて、「一個人、一個人」とあやしき声して呼ぶものあるに、おどろきてかえりみれば、この間の隅にはおおいなる鍼(はり)がねの籠(かご)ありて、そが中なる鸚鵡(おうむ)、かねて聞きしことある大隊長のことばをまねびしなりけり...
森鴎外 「文づかい」
...ともかく私一個人としては汚いとも気味が悪いとも思わない...
森於菟 「屍体異変」
...一個人として中心の必要に耳を与ふ...
山路愛山 「詩人論」
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