...「一個人で行くのは不安だ」...
...「彼は一個人で生活している」...
...「私は一個人でいいと思っている」...
...「彼女は一個人で旅行に行った」...
...「彼は一個人でも大丈夫な強さを持っている」...
...一個人が他個人を搾取することが止めば...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...きょう議員を辞して一個人になったのも...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...宇宙の歴史に対しては一個人の命の長さなどが勘定に入らぬは勿論...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...真に大なるものは一個人的の領域から脱出して殆(ほとん)ど無所属的公共物となる...
高村光太郎 「永遠の感覚」
...莊園と云ふのは一面から見れば朝廷の土地を一個人が奪ふのであるから甚だ不法であるが...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...もし私一個人のためを思つてストライキをするのだつたら...
太宰治 「思ひ出」
...それで一個人の身辺瑣事の記録には筆者の意識いかんにかかわらず必ず時代世相の反映がなければならない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...之を批評する人間の方はもはやただの一個人ではなくて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一個人としての伊藤侯に対しては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...史記の列傳は單に一個人の爲めにその事蹟を傳へるのみのものではなく...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...一 人物描写の法一個人の性格生涯をそのままモデルとなす事あり...
永井荷風 「小説作法」
...一個人の生涯とすれば恐しい道徳の廢頽だと思はなければならない...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...一個人の利益ばかりの為に...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...氏によれば私一個人の趣味好尚であつて...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...東山――何をっ! この復讐はきっとしてみせるぞ! 貴様一個人に復讐するんじゃない...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...このときわが立ちし背のほの暗きかたにて、「一個人、一個人」とあやしき声して呼ぶものあるに、おどろきてかえりみれば、この間の隅にはおおいなる鍼(はり)がねの籠(かご)ありて、そが中なる鸚鵡(おうむ)、かねて聞きしことある大隊長のことばをまねびしなりけり...
森鴎外 「文づかい」
...しかもきわめて出来のわるい一個人の似姿を表わす...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その者一個人には武士道らしくあっても...
吉川英治 「新書太閤記」
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