...若し斯くの如き両親にして単にその子供に生命を与ふるのみにして子供の教育を全然社会に一任するとせば彼等はすべての教育より遙かに重大なる父母たる本分を剥奪せられたるが如く感ずるであらう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...ともかくも会へ一任する旨を答えて帰りました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それが歴史的に淘汰されて来た経歴に判定を一任する他はない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之は婦人雑誌に一任するとして...
戸坂潤 「社会時評」
...首相が蔵相に白紙一任する筈はないのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...だが吾々はそのような感官の位置に就いては問題を感覚生理学か解剖学に一任することにしよう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...妻の都合のよいように一任する...
外村繁 「澪標」
...殆んど考えもせずに一任するのでした...
豊島与志雄 「画舫」
...諸君の御研究に一任する事として講話を進めます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...後(あと)を挙(あ)げて夫人に一任するとなると...
夏目漱石 「明暗」
...人々の想像に一任するより外(ほか)は無い...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...一任するという意味でした...
長谷川時雨 「九条武子」
...単にこれを特志者に一任するが如きは...
日野強 「新疆所感」
...森氏にチャップリンの事は一任する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...万事、君に一任する...
森本薫 「華々しき一族」
...貴僧に一任するといたそう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そちらに一任するから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...遂に宣教師の追放に関しては内裏に一任するという返書を書かしめるに至った...
和辻哲郎 「鎖国」
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