...▲一介の活版職工 福田武三郎は本所厩橋凸版印刷株式會社の植字職工にして...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...真に一介の武人たる私の天職に従い...
石原莞爾 「戦争史大観」
...一介の書生に過ぎぬ私を...
太宰治 「小さいアルバム」
...わたくしのような一介のサラリーマンが此方のお嬢さんをお貰いするなんて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...よしやまだ一介の書生にしろ...
寺田寅彦 「どんぐり」
...一介の党員である私が...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...そうでなければ古典ではなくてただ過去の一介の歴史的所産にしか過ぎない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あなたは一介の『永遠の夫』にすぎんと思ってたんだが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...我れは一介の武辨なりといへり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...日本語新聞の一介の記者に過ぎない俺も...
豊島与志雄 「自由人」
...一介の金森亥太郎殿になって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...奴は一介の召使いだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...処が一介の野人共に剣を持たせて神妙な立ち合ひを演ぜしむるといふ事実は誠に至難の業で...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...利三郎氏も内心翁を一介の田舎能楽師と思っていたらしいが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...一介の少年ジョージ・クレイの技術はそれ程に価値のあるものであろうか...
夢野久作 「暗黒公使」
...一介の貧書生から実業界の大物に登り上り...
横光利一 「旅愁」
...――根は一介の染物屋の職人に過ぎなかったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一介の放浪者としては少し大望であり過ぎた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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