...俯仰天地之间,不及下自名一介笔...
...我々一介の旅客よりも...
芥川龍之介 「長江游記」
...一介の農夫を以て自任しつゝありき...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...即ち綿密周到の点に於て私という一介の書生に劣って居ったことを...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...予は一介(いっかい)の嘱托(しょくたく)教授に過ぎなかったから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「この土地に棲む一介の悪魔に過ぎないのですが...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...ただ自分も一介の読書生として...
土田杏村 「私の書斎」
...あなたは一介の『永遠の夫』にすぎんと思ってたんだが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...顧ふに閣下が一介の武弁を以てして今日の難局に当る初より経綸の一も観る可きものなきは又当然なりとせむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一介の市民までもそれを感じていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一介の属吏で、間接には憲兵の手先でもあるんだから、いわば内輪の仕事みたいなもんですよ、こりゃ」山内は思いきってたずねてみた...
久生十蘭 「ノア」
...何分学歴もない一介書生の身には...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...たゞ一介の貧乏な繪かきに過ぎません...
水野仙子 「響」
...自ら称して一介の遊侠の徒に過ぎずとしているが胆略ともに実に底の知れない...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...これに対する私は後進も後進……一介の愛読者に過ぎない程度の者です...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...一介の少年ジョージ・クレイの技術はそれ程に価値のあるものであろうか...
夢野久作 「暗黒公使」
...おしくもなき一介(かい)の軍配(ぐんばい)とりじゃ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...羽柴(はしば)と姓を名のって来た一介(いっかい)の藤吉郎(とうきちろう)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...一介の押領使のままで...
吉川英治 「平の将門」
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