...二人の書生が一人ずつ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...それで男と女と一人ずつで丁度よくなるのであった...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...部屋の狭いためか家の人が一人ずつあがってきてひきあわされてはおりていった...
中勘助 「結婚」
...日本軍といっても旅順のことだからバラバラに殆んど一人ずつもしくは二人三人ずつ日本兵が来襲した...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...曲は第四楽章の終曲(フィナーレ)に入ると、自分のパートのなくなった楽員は、一人ずつ、一人ずつ、譜面台の前の蝋燭(ろうそく)を消してステージから去り、最後に第一ヴァイオリンが二人と指揮者だけが残って、哀(あわ)れ深い曲を終るのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ここへ一人ずつ呼んでくれないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この小柄な男はそれぞれの手で一人ずつの助手の襟首をつかんでいた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...乗っている人を一人ずつ歯のこぼれるように殺しつつあるだろう...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...その枝ごとに一人ずつ生きた人間がぶらさがった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...満月のたびに一人ずつ奴隷を殺すと云われている4)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...芝居(しばい)がすむと一人ずつまた二人ずつ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...新開の阿仙薬園(アンビエルえん)に働く支那人を平均日に一人ずつ殺したと『巫来群島篇(ゼ・マレー・アーキペラゴ)』第二章に言われた...
南方熊楠 「十二支考」
...いつまでも消えそうもない宿命の姿だけが家々の内部からえぐり出したように見えてくる――劇場のさじきに一人ずつおさまり返っている看客(かんかく)のように...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...彼のために騎馬武者一人ずつを雇入れて差出そうとしたし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一人ずつ御宮から降りて来るところだった...
柳田国男 「故郷七十年」
...一人ずつ呼ばれて審問されたという...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一人ずつ女たちを見廻していくうちに...
横光利一 「旅愁」
...一戸から一人ずつ隔日に若い者が徴発されて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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