...どんな人がどんなことをしていたか忘れてしまったがただ一つ覚えているのは...
芥川龍之介 「水の三日」
...折角仏蘭西まで往つて何一つ覚えなかつたとすれば...
薄田泣菫 「茶話」
...このごろの彼女の一つ覚えで...
太宰治 「お伽草紙」
...馬鹿の一つ覚えでおくめんも無く押し切って...
太宰治 「盲人独笑」
...ぼくは祖母の死因も死顔もなに一つ覚えていない...
田中英光 「さようなら」
...「箱根の山は天下の険」を馬鹿の一つ覚えのように繰返して歌っていれば...
田中英光 「箱根の山」
...――ばかの一つ覚えみたい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...ただ一つ覚えているのは...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...何一つ覚えがなかった...
徳田秋声 「縮図」
...しかしたった一つ覚えているものがある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...小松さんの作つたのも一つ覚えて居ます...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...どうも! 諺にある馬鹿の一つ覚えってやつで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...新しい曲一つ覚え...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いわば「馬鹿の一つ覚え」に近いところがあります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...世間でも馬鹿の一つ覚えというくれえだ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...笑顔一つ覚えぬまに...
吉川英治 「私本太平記」
...ここで一つ覚えて行く」李逵は空(あ)いている一つの机に向って本気で手習いをし始めた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ただ一つ覚えているのは...
和辻哲郎 「漱石の人物」
便利!手書き漢字入力検索