...おめざに一つずつ食っていたのである...
石川欣一 「雪割草の花」
...よく見ると雪洞は床几に一つずつ置いてあるのだが...
上村松園 「京のその頃」
...同じ色のガス・タンクのようなものが一つずつあった...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...一つずつ懐中電灯を持って...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...大おけを一つずつおいて...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...みんなが一つずつ手でつまんで麦酒(びいる)の中に入れる...
田山花袋 「田舎教師」
...これらの変換は夫々一つの変換群をなすのであるから一般的に云う時各々の変換群に対して一つずつの幾何学が成り立つわけである...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...私は今シュトゥンプフに従ってこの一つずつの例に就いて考えて見る必要がある...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...青竹を三本組み合わしてその上へさん俵を敷いてそれに首が一つずつ載せてあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二人が籠を一つずつ持っている...
夏目漱石 「文鳥」
...一つずつ二人にくれた...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...通りすがりの人に広告マッチを一つずつくれている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...今度は、銀貨を四つ取り出して、それを、一つずつ、次々に放ってやった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...克明に一つずつ扉を引開(ひきひら)いては部屋を覗いて歩く...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...一つずつ二人掛りで動かした...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...星(ほし)が一つずつきえてゆきます...
宮沢賢治 「いちょうの実」
...姉妹の母は姉妹にそれぞれ一つずつ人形を与えましたが...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...一つずつ乗せて腹ン這いに寝ころびながら...
吉川英治 「治郎吉格子」
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