...一つずつ数えるように上がって...
芥川龍之介 「偸盗」
...一つずつ描き残して置きたいと思う...
上村松園 「四条通附近」
...一つずつそばへよってしらべてまわりました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...東南二室に分れその各々に東と南を向いてそれぞれ一つずつの大きな窓が切開かれていた...
大阪圭吉 「闖入者」
...梨は一つずつ丁寧に二重の薄紙に包まれていたが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そこからぽとりぽとりと一つずつ縁側へ落ちはじめた...
田中貢太郎 「室の中を歩く石」
...今のうちに京橋と新橋との橋のたもとに一つずつ碑石を建てて...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...それらの一句中のいくつかの表象はそれぞれ一つずつの音のようなものであって...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...裏十二の中に月と花が一つずつあってこの一楽章に複雑な美しさを与える一方ではまたあまりに放恣(ほうし)な運動をしないような規律を制定している...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...一つずつ貰うつもりで...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...一つずつ取り上げ...
豊島与志雄 「囚われ人」
...宮崎は毎日人形を一つずつ買って見舞ってやった...
豊島与志雄 「別れの辞」
...懐中時計を一つずつと...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてその縄の所々へ結び目を穴に開けてこの穴へ女の頭を一つずつ入れておいて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こういうふうにして、そこに集まって来る労働者は、必ず、一つずつか、二つずつか、自分自身の身の上の解剖を会得して帰って行くようになった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...まるで集つて來た血を濾過でもしたような調子に大粒の涙の玉が一つずつ...
三好十郎 「肌の匂い」
...めいめいに一つずつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...軒下へ出せ』湯呑茶碗を一つずつ持って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??