...ワラビとりに相馬山に登つて一望千里の關東平野をながめた時の感興は...
石川三四郎 「浪」
...今度は一度にどっとゼンマイやワラビが出る...
高村光太郎 「山の春」
...ワラビは山の雑草で...
高村光太郎 「山の春」
...水からワラビの出ないように気をつける...
高村光太郎 「山の春」
...歯ぎれのいいワラビの漬ものがたべられる...
高村光太郎 「山の春」
...ワラビの頃あぶないのは野火だが...
高村光太郎 「山の春」
...半島の西部の金木地方も、山菜はなかなか豊富であるが、この蟹田地方も、ワラビ、ゼンマイ、ウド、タケノコ、フキ、アザミ、キノコの類が、町のすぐ近くの山麓から実に容易にとれるのである...
太宰治 「津軽」
...ここでワラビを取つてゐたといふ...
太宰治 「津軽」
...この辺は、ワラビ、ウド、アザミ、タケノコなど山菜の宝庫らしい...
太宰治 「津軽」
...ワラビやモチクサなどの季節の野の草を...
中村地平 「南方郵信」
...ワラビやゼンマイをとって...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...陸にはサゴもワラビもなく...
久生十蘭 「手紙」
...頴川(えいせん)の水に耳を洗ひ首陽山にワラビをとつた...
平山千代子 「「みの」の死」
...「果せるかな、聞きしにまさる肥沃の土地でござった、巨木うっ蒼(そう)と天地を覆(おお)うとりました、蘆葦(ろい)の茫々(ぼうぼう)としげれることは咫尺(しせき)を弁ぜざる有様、しかも、目の極まる限りは坦々(たんたん)とした原野つづき、その底を洗う清流はイシカリの支流なるわがトウベツ川でござった、水は掬(きく)してふくむべし魚介は捕えて喰(くら)うべし――でござった、この原始林を縦横するものは、熊径(くまみち)と鹿路のみと見受けましたが」「山には野鳥が翔(かけ)っていましょう」「左様――」と阿賀妻はほほ笑んだ、「野には、ふくいくと匂う茸(きのこ)が今を限りと簇(むらが)り生えていましたな」熊笹の芽、ワラビ、水蕗(みずぶき)などがとりわけて目に浮ぶのである...
本庄陸男 「石狩川」
...絶頂に達すると、木造の小さな祠(ほこら)があるが、確か不動尊を祀(まつ)ってあるという話しであった、絶頂は別段平地がある訳でもなく、またこの辺には樹は生えていなくて皆草ばかりである、草は少ない方ではないといって宜しかろう、この辺に、タカネオウギの自生しているのを見た、絶頂から少し向うへ下る所まで、木下君と同行したが、此所(ここ)でとうとう同君と分れて、自分は一人となった、その辺にリシリオウギ、ヒメハナワラビ、ミヤマハナワラビなどが生えている...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...それからげんげんの賛は上ツフサ睦岡村ニ生レタル「ワラビ」ガ知ラヌゲンゲンノ花という歌...
正岡子規 「病牀苦語」
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