...彼女は美もローマンスも不必要だと云つてゐる...
伊藤野枝 「ウォーレン夫人とその娘」
...それは相当蠱惑的(こわくてき)なローマンスで...
徳田秋声 「仮装人物」
...ローザはいろんなものでみずからこしらえ上げた物語(ローマンス)の中にばかり生きていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...空想のローマンス...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四万円のモルガンお雪と唄われたローマンスは...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...信州岡谷(おかや)付近の紡績工場へ勤めていたころのローマンスの一くさりを語り始めた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ほかにだれも西沢のローマンスを引き受けてくれるものがないからであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...僕の「凸凹ローマンス」を改訂して出さうといふことになった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二の「凸凹ローマンス」けい古なしの打つけだから文句も言へないが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「海のローマンス」終って...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今や私のローマンスの世界に到達したかのやうな鮮やかな夢心地に陶然としてゐた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...日本のold(オールド)Romance(ローマンス)の時代を髣髴するやうな空気の中で学生らしい日々を送つてゐる――といふことなどを伝へると...
牧野信一 「南風譜」
...遠くローマンスの戦国時代の夢に通はしめるのであつた...
牧野信一 「武者窓日記」
...春南方のローマンス」云々と歌ふのである...
正岡容 「大正東京錦絵」
...珍しく広い舞台をもつこの人買い船のローマンスは...
柳田国男 「雪国の春」
...単なる前代のローマンスという以上に...
柳田国男 「雪国の春」
...勿体なくも市内第一流の桃色ローマンスの糸の切端(きれはし)がコンナ処に落込んでいようなんて誰が想像し得よう...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...案外平和で楽でしかも時々は小唄まじりのローマンスだってあると云うことを説明しているの」「はてね?」「それでね...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
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