...だから、私は、ロココが好きだ...
太宰治 「女生徒」
...独逸(ドイツ)における現勢力としての猶大(ユダヤ)人・ジョルジ・サンの性格・倫敦の物価と税・シンガポウルのがらくた市場で買った時計の正確さ・ロココ式の家具・バルビゾンの秋――転々たる話題...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼女はH・Pとロココ風に略字(モノグラム)のつながった銀の匙(さじ)で私の手の甲の静脈を叩きながら...
谷譲次 「踊る地平線」
...アンガスの友人であるフランボーは彼の事務所の奥の芸術的なロココ式私室へアンガスを通した...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...起つてロココ風の肘掛椅子に腰を下ろすことが必要である...
富永太郎 「忠告」
...ロココ・ゼジュイット式の祭壇の前に数時間じっと想を凝らし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なるほどRococo(ロココ)式にもEmpire(アンピイル)式にもないようである...
永井荷風 「妾宅」
...此點に於て足利時代は歐洲第十八世紀に於けるロココ式の文物に似たとも云へるだらうと思ふ...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...而して此能衣裳が即ち實に吾人をして足利時代とロココとの相似を思ひつかしむる種となるものである...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...ロココの全體の銀色であることは決してこれが爲めに妨げられて居らぬやうに思はれる...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...ロココは近世に屬するものである...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...然れどもロココなるものは...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...変梃(へんてこ)な身振りで面白そうにロココ風の「四人組の踊り(カドリール)」を踊っていた...
牧野信一 「ゼーロン」
...ロココ風にさへ見へるはにかみを含んだ様子で――そして...
牧野信一 「南風譜」
...フロラは一つお得意のロココ風の踊りを批露すべしだ――プログラムまでがきまつてゐた...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...ロココまがいのけちくさいもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...トンネルトンネルトンネルアケロココハ天下ノ大通リ山ガアツテハヂヤマニナルトンネルトンネルトンネルホリハコツチガハカラ太郎ト次郎向フガハカラ三郎ト四郎トンネルトンネルトンネルホリノ見物人ハ一子(イチコ)と二三子(フミコ)ポチモスワツテミテオイデトンネルトンネルトンネルアケロ苦心ノ工事ダアセガデルドツチガ早イカ競争ダトンネルトンネルトンネルアイタユキノトンネルモグツテ通リ一番列車ダ ヤアシツケイ...
村山籌子 「ユキ ノ トンネル」
...過ぎたロココの優雅さのように低声で...
横光利一 「上海」
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