...最初は唯のルンペン親爺だと思って気軽に交際(つきあ)っていたが...
海野十三 「深夜の市長」
...うすのろのルンペンで刑務所にはいったほうが食いものがあっていいというようなやつをですね...
江戸川乱歩 「影男」
...――その眼が 「このルンペンめ...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...ルンペンになれば...
太宰治 「虚構の春」
...ルンペンの悲哀をつく/″\感じた...
種田山頭火 「行乞記」
...ルンペン時代のつらさを思ひ出さずにはゐられない...
種田山頭火 「行乞記」
...ルンペンは単純にして複雑な人間である...
種田山頭火 「行乞記」
...△夏はうれしや、プロの楽園、ルンペンの浄土、浴衣があれば蚊帳があればゆつくり暮らせる、ハダカで暮らせ、身も心も、君も僕も...
種田山頭火 「行乞記」
...ルンペンのやうでもあり...
種田山頭火 「其中日記」
...飯屋のおかみさんとルンペン(博多にて)大衆酒場の女給さんお大師様とルンペン(途上)仏様と泥坊三月廿八日 晴...
種田山頭火 「道中記」
...華々しい左翼の人たちからはルンペンとして一笑されていました...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...いろんな万能薬のパンテオンの墓場にもっともらしくこの二人を改葬したルンペン・プロレタリアートの一群があるマルキシズム――ロマンチシズム――クラシシズム――適度のエロ・グロイズム書斎の上で剣をふりまわす英雄どもの生活綱領古いせりふをひねくりまわし...
槇村浩 「長詩」
...こないなルンペン風をして故郷にはをれしめへんがな」「なるほど...
宮地嘉六 「老残」
...あの人……」「あれルンペンよ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ルンペンの歌だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...向うに柔道の心得があればコッチにルンペンの心得がある...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ルンペンの中の二人は追い払われるのかと思ったらしく逃げ腰になった...
夢野久作 「老巡査」
...ここには十三歳以上十六歳未満の少年漂泊者(ルンペン)や小悪漢ばかりが六人いた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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